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きゅん♡とするおはなし

主に恋愛小説。短編多し。きゅん♡とする話を目指して、日々のストレス発散に書いてます!

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Sunshine 27

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/04 11:14:17

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それは突然やって来た。


園長先生に呼ばれて事務室に行くと、重苦しい雰囲気の中に予想していていなかった人がいた。

「母さん!?どうしてここに?」

母さんは難しい顔でソファに腰掛けて、その向かい側に園長先生。


そこにノックの音がして、沙和が入って来た。
僕と同じ様に戸惑った表情で部屋の中を見渡す。


「母さん……どういう事?」

隣で沙和が驚いた表情で僕を見るが、僕にも説明のしようが無い。

するとずっと俯いていた園長先生が立ち上がった。

「……私から先に話させてもらえるかしら?」



それは思ってもみない話だった。


この施設が間も無く閉園してしまうという。


佐倉学園は他にも施設や学校を抱えているが、今まで理事長が一人で経営をしていた。
それが手が回らなくなって、他の施設との合併を余儀なくされていると……。


「少し場所は離れるけど、子ども達は全員そちらに移るから心配はないわ」
「……その話……母が何か関わっているんですか?」


頭が混乱してすぐには言葉を呑み込めない。
それに何故母さんが此処にいて、今この話を聞いているのかも……。


「私は……貴方にここのボランティアを辞めるように言いに来たの。そこでこのお話をお聞きしたのよ」
「え……どうして!?」
「ボランティアを始めてから休日は全てかかりっきりでしょう?貴方は経営者で社員の生活を背負ってるのよ。このままでは仕事に支障をきたす可能性だって……」
「そんな事はあり得ない!仕事とプライベートは分けてるよ!」
「そうは言うけれど……」

母さんは沙和に視線を移した。

「こちらのお嬢さん、貴方の会社の社員なんでしょう?本当に公私混同がないと言い切れるのかしら?お付き合いも控えて頂いた方がいいと思うわ」
「母さん!!」


何がどうなってるんだ?

今まで僕の仕事にもプライベートにも、口出しした事なんてなかったのに。
それどころかリカをうちに連れて行った時だって、まるで本当の娘の様に可愛がっていた……。


「……ちゃんとした理由を話して下さい。そうじゃなきゃ納得出来ない」


じっと母さんの目を見据えたけど、すっと逸らされる。

「……お話する事は以上です。よく考えなさい」


そしてそのまま部屋を出て行ってしまった。



……頭の中では色々な感情が渦巻いている。

でも何より……沙和の事が気にかかった。

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