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きゅん♡とするおはなし

主に恋愛小説。短編多し。きゅん♡とする話を目指して、日々のストレス発散に書いてます!

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Sunshine 25

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/03 15:32:00

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次の日も朝から施設に行くと、園長先生が沙和ちゃんのいる場所を教えてくれた。


物干し竿に洗濯物を干している。
昨日とは違う素顔は、白いシーツに反射した光を浴びてとても綺麗だ。

思わず見惚れている僕に気付くと、大袈裟に驚いた沙和ちゃんは慌てて身を翻す。


「あっ…待って!」
「ご…ごめんなさい!」


そのごめんは、何に対して?


聞きたいけど逃げられたら聞けないし。
追いかけるのも大丈夫なのか少し不安がある。

でもこのままじゃ……


「佐倉沙和さん!!」

咄嗟に大声を出した。

ビクッと体を震わせて立ち止まった背中に向かって。

「貴女が大好きです!僕と付き合って下さい!!」


ゆっくりと、真っ赤に染まる顔を振り向かせる。


「……私、付き合っても何も返せない……」
「何も要らない。ただ僕が一緒にいたい」

ゆっくりと距離を縮めると、その目に涙が滲んでいるのが見えた。

「私の事知って……嫌になりませんか……?」
「なる訳ないよ。僕は沙和ちゃんの事もっと知りたい……勿論、沙和ちゃんが嫌な事は話さなくても良いけど……」

目の前まで来て、しっかりと目を見ながら言った。


「……手に触れてもいい?」

コクンと頷いてくれたのを見て、両手で震える手を包み込む。

「これからはこうやってちゃんと聞くから、嫌な事は嫌って言って」
「……そんな都合の良い事……」
「僕が、どんな手を使ってでも傍に居たい。…それじゃ沙和ちゃんは嫌?」

「嫌な訳ないです……」

頰に涙を落としながら、言ってくれた。


嬉しくて、嬉しくて、陽だまりの様に暖かい気持ちが広がる。


「……じゃあまず、涙を拭っても良いですか?」

顔を覗き込みながら聞くと、更に真っ赤になって首を振る。

「っ…そういうのは、自分でします…っ!!」


…と言っても、沙和ちゃんの両手は僕の手の中。

「……あの……一度離して……?」
「うん……涙を拭っても良いって言ってくれたら」
「!!……分かりましたから……!」

そこで始めて片手だけ離して、ハンカチで優しく頰を拭う。


「……何笑ってるんですか」
「そりゃあ嬉しいよ。僕が沙和ちゃんの彼氏になれるんだし」
「!か……!!」

その時、沙和ちゃんが僕の後ろを見て絶句した。
僕もそちらを振り向くと……建物の影から園長先生始め職員さんや子ども達が笑顔で見守ってくれていた……。


「沙和ちゃんを宜しくお願いします」

園長先生の声に、僕は笑顔で手を振った。

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