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好きな人はサイコパス ☆フィクションです☆完結しました! 番外編をゆるく書いてます。

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番外編・目覚める

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/09/03 12:12:00

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『………え!ちょっと…紅子さん?』


気のせいなんかじゃない。


『聞こえる?紅子さん!』




今度はうっすらと目が開いた。



『………ぎ…………んじ……』

『そうだよ!分かる?………やべ、どうしよう……
あ、とりあえずナースコール?』



不覚にもぼろぼろと涙が止まらないまま
ナースコールを押した。





『どーされましたー?』

『あの!目を覚ましました!すぐ来て下さい!』

『わかりましたっ。今行きます!』





そんなやり取りを、はっきりと目を開けて紅子さんは見ていた。



『紅子さん、すぐ先生来るから!あ、社長に連絡……』


『……銀次。』


はっきりと呼ばれた。
そしてゆっくり、酸素のマスクを下に下げようとしてる。


『外していーの?これ……』

紅子さんが小さく頷くから、外してあげた。





『………何その格好。』


紅子さんの第一声……

『そこ?』





『ヤクザみたいよ。似合わない。』

『はは、ごめん……』

その通り。なんだけど…




なんだかんだ、まだ手は握ったまま。
そして少し力が強まった。




『何処に行くつもりなの?』

『……それは……』

『何にも言わないで行くのは駄目よ。』

『紅子さんの仇を……』



『馬鹿ね。私は生きてるわ。
だから行かなくて良いの。……戻って来なさい。
ヤクザなんて銀次には似合わないわ。』



『でも…もう……』


『銀次が居なくなったら困るのよ。』


『パシりなら他に雇えば…』





『雑用は雇えても、家族は雇えないでしょ。』




ノーメイクなのに、紅子さんは笑うと華がある。






『……ずるいっすよ……それ。
さっきの話聞こえてたんすか。』


『聞こえてたも何も。私に話してたんでしょ?』




…………なんか、これ。はめられた?


『……もしかして
意識戻ってたけど寝た振りしてました?』


『ふふふ』


『…………社長もグル?』


『さぁ?』



…………やられた。






『小鳥遊さん、大丈夫ですかー?』




担当医と看護師が入って来た。

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