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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/06 09:41:19

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「かーしゃーん!!」

「おかえいー!!」

知花が退院した。

家にたどり着いた時の、子供達の笑顔はそりゃあもう…

「知花ーー!!おかえりー!!」

…義母さんも。


大部屋で、聖を囲んでみんなで写真を撮って。

華月が帰って来れたら…またみんなで撮ろうと話して。

それから…一連の騒動について、疑っていた事を知花が謝ったが…

みんな、もうさほど気にしてなくて。

て言うか、少しは気にしろよな。


「…何だか、みんな前よりずっと仲良しみたい。」

知花が、小声で言った。

「最強家族だぜ。」

「ふふっ……千里、ありがとう…」

少し痩せた知花の頬に手をあてると。

「もー…相変わらず、ところ構わずなんだから…部屋でやってよ。」

麗に突っ込まれた。

てめぇ…覚えてろよ?


とは言っても、ばーさんも目を細めてるからな…

部屋でするとするか。


「それにしても、ベッタリね。」

華音と咲華は、聖に付きっきり。

まるで自分の弟のように、世話を焼いている。

「産まれた時から、叔父っていう肩書があるなんてね。」

誓が、笑った。

当の聖は、大きな座布団の上に寝かされて、華音と咲華に穴が開くほど見守られている。

…華月のとお揃いで買ったベビーベッドは、あまり使われていないらしい…


「きーちゃんね、しゃくりゃちゃんと、おはなししゆのよ。」

咲華が自慢そうに知花に言った。

「そうなの?きーちゃん、もうお話ができるなんて、お利口さんね。」

「しゃくはね、きーちゃんと、かーしゃんと、にかいになゆの。」

相変わらず二階への夢を捨てきれない咲華は、そう言いながら知花の膝に座った。

その光景を見て、親父さんがデレデレな顔をする。


「あら、咲華ときーちゃんと母さんだけ?」

知花が咲華と額をくっつけてそう言うと。

「あっ、ろんとかちゅきも。」

「おいおい。俺は入れてくれないのかよ。」

俺が、そりゃないぜ‼︎って顔で突っ込むと…

「とーしゃん、おしおとで、しゃんかいになったえしょー?」

そう言った咲華の…可愛い事‼︎

「…おまえ、可愛いな。こっちに来い。」

親バカ過ぎるのは分かってるが、咲華があまりにも可愛くて手を差し出すと。

「やっ。かーしゃんとこがいー。」

咲華は、ぷいっと顔をそむけて知花に抱きついた。

「……」

俺が無言でショックを受けてると。

「久しぶりだから珍しいのよ…いつもは千里の方ばかり行くでしょ?」

知花が小声でフォローしてくれた。

だが…やはり、娘の『ぷいっ』は…堪える!!

「か…華音…」

知花と咲華を見てると、俺も人肌恋しくなって華音に呼びかける。

が…

「ろん、いしょがしいかや。」

華音は聖に釘付けになったまま…

「…誓…」

「えっ、嘘でしょ義兄さん。」

「いいから、俺の膝に来い。頭を撫でてやる。」

「や…やだよー!!」

「本気にするな。冗談だ。」

「本気に聞こえたわよね。どれだけ寂しがり屋なのかって思ったわ。」

「麗…おまえ、あの事バラすぞ?」

「なっ!!何のことよ!!」

「えー、千里、麗の秘密って何?聞きたいわ。」

「あのな、麗はな…」

「もー!!義兄さんのバカー!!」

「これ、騒がしい…子供達の前ですよ。」

「まえでしゅよー。」

「義兄さんのせいよ…」


桐生院家は…平和だ。

とても。


俺は、そう…のんきに思っていた。


その裏で…桐生院家の秘密に思い悩む人物がいると、知らないままで…。

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