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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/05 22:26:39

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貴司さんに、今夜は接待で遅くなるって言われて。

麗と誓は明日から学校だからって早く部屋に戻って。

ノン君とサクちゃんを寝かし付けた頃に…千里さんが帰って来た。


「あ、お帰りなさい。」

「ただいま帰りました。」

「知花…どう?」

千里さんに駆け寄って問いかけると。

「ええ…だいぶ落ち着きました。」

「そっか…早く退院できるといいんだけど…」

あたしが小さく溜息をつきながら言うと。

「……」

千里さんは…あたしをじっと見て。

「…すいませんが、ばーさんと二人で話したい事があって。」

そう…言った。

「……」

何となく…手紙の事?って…思った。

知花…千里さんには話したのかな。


気にはなったものの、ここは…お義母さんと千里さんを二人にしてあげよう。


…と。


思ったけど。


気になる!!


あたし、大部屋からは死角になる廊下の隅で、待機した。

会話…聞こえるかな…


「…あの。」

「あら、さくらは?お茶を入れたのに。」

「…ちょっと、話しが。」

「私に?」

「はい。」

「…なんでしょう?」

お義母さんが、お盆をテーブルに置く音。


「…誓達の母親は、本当に病死だったんですか?」

ち…千里さん!!

切り出し方がストレート過ぎ!!


「…どういう事かしら。」

お義母さんの声…いつもより、すごく低くなってる…

「…先月、うちに差出人のない手紙が来ていたのを、読まれましたか?」

あーーーーー!!

千里さん!!

お義母さんは読んでないからーーーー!!


「あれに…庭師とお手伝いが…」

「違います。」

千里さんが核心に触れようとした所で、お義母さんが遮った。

…て事は…

手紙の存在、知ってるんだよね?


「誰も、何もしてません。」

お義母さんの声は…凛として強かった。

だけど…震えてる…

「…もちろん、俺も信じてます。だけど、そういう手紙が何度か届いてるんですよね?」

「…知花が読んだんですか…」

「……」

「それで体調を崩して…」

「…疑いたくなくても…疑ってしまったのかもしれません。でも、うちの誰がそんな事が出来るって言うん」

「私です。」

……え?

また、千里さんの言葉の途中…

遮るようにして…

お義母さん…

「私が、容子さんを殺したんですよ。」

「……」

千里さんも…

ついでにあたしも…

思考回路…

おかしくなっちゃいそうだった…。

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