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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/05 11:22:03

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「神の嫁さん、どうだって?」

またまた、俺は京介と二人で食堂。

あー、なんか飽きちゃったなあ。

京介との食堂って。

でも、仕方ないんだよねー。

京介、いまだに臼井さんとか、朝霧さんとかナオトさんとは飯行けないって言うんだもん。

バンドメンバーなのに、変だよね。


「んー。知花ちゃんはだいぶ良くなってるみたいだけど、赤ちゃんの方は心配みたい。」

そう…

神に、三人目の子供が産まれた。

華月ちゃん。

華月ちゃんは、偶然にも知花ちゃんの誕生日…クリスマスイヴに産まれた。

すごく大変なお産だったって聞いたから、お祝いもいつ行こう?って瞳と話してたんだけど…

年が明けた今も、いいニュースは入って来ないんだ…


うちの映は、なんて言うか…

瞳のお母さんである、藤堂周子さん似なのかな。

俺にも、瞳にも、あまり似てない気がする。

だから、会わせてあげたいな~って思うんだけど…

瞳が会いたがらない。

…こんな感じで、ニューイヤーなのに、ちょっと暗い感じだよ。


「京介は七生ちゃんと上手くいってんの?」

そばを食べながら問いかけると…

「…今ケンカ中。」

京介は目を細めて言った。

「こないだもケンカしたって言ってなかったっけ?」

「…あいつがいけねーんだよ。」

「原因って何?」

「…バンドの事。」

「……」

聞くんじゃなかったなー。って思った。

京介は、SHE'S-HE'Sのメンバーに、妬いてるんだよねー。

だって、あのバンド…めちゃくちゃ仲いいし。

それに、七生ちゃんの幼馴染の朝霧光史君は…

朝霧さんの息子だけど、クールでカッコ良くて…

しかも、ビートランドで一番…いやー…もう、世界に十分知られてるドラマーだしねー。

そりゃあ、京介は悶々としちゃうよなー。

て言うか、ドラマー同士なんだから、仲良くなっちゃえばいいのに。


俺がそんな事を思ってると…

「…あ。」

京介がさらに目を細めて、俺の後を見た。

さりげなーく振り返ると…


「あ、明けましておめでとー。」

渡りに船じゃん?なんて思って、俺はそう声をかけて手を振る。

「明けましておめでとうございます。」

「ちーっす。」

「おめでとうございます。」

やって来たのは、噂の朝霧光史君と、ギターの二階堂陸君と、早乙女千寿君。

「あれ?島沢まこちゃんは?」

ナオトさんの息子のまこちゃん。

見当たらないなあ。

俺、ちょっとお気に入りなんだよねー。

あっ、怪しいお気に入りとかじゃなくってさ。

マスコット的って言うか?

可愛い雰囲気なんだよ。

「風邪ひいて寝込んでます。」

「わー、かわいそう…って言うか、三人並んで歩いてると、どこのモデルかって思っちゃうね。」

俺が三人を見比べてそう言うと。

「またまた。アズさん上手い事言って。」

陸君が肘で俺の肩を突いた。

いや、本当なんだけどな~。

三人とも、違うタイプの色男だからさー。

男の俺から見ても、目の保養だよ。

だって、正面向いたら…

「……」

ほら。

仏頂面の京介だもん。


「アズさん、新しいギターのフレットを少なくしたって本で読んだんですけど…」

椅子を引っ張って来てそう言ったのは、早乙女千寿君。

黒い長髪は艶々できれいで、丸い眼鏡が昭和の文豪ってイメージだけど、ギタープレイの凄まじさと言ったら…

あのギャップ…俺が女だったら、早乙女君に惚れてるかな~。

「うん。うちの曲、俺、あんまり22フレ以上使わないしな~って思って。」

「アズさんチョーキング上手いし、神さんのキー考えたら確かに不要ですよね。」

陸君も、椅子を引っ張って来て座った。

「そそ。って…俺チョーキング上手い?ほんとに?」

俺が二人に問いかけると、二人は一瞬キョトンとして。

「何言ってるんすかー。俺、何回アズさんのチョーキングの場面繰り返して見た事か…」

「本当、朝霧さんとソロ入れ替わる所のチョーキングは特に。アズさんの音作り、俺参考にさせてもらってます。」

えーーーー!!

俺、心の中で絶叫!!

だって、SHE'S-HE'Sの方が世界に出てるバンドなのに!!

俺なんて、泣きそうになりながら特訓されて、やっとこここまでなのにー!!

なんか、めっちゃ褒められて泣きそうだよー!!

「今度、エフェクターボード見せてもらっていいっすか?」

「えー、今から見る?見ちゃう?」

「えっ、いいんすか?」

「いいよー。俺ら三時まで暇なんだー。」

「見たいです!!」

俺と陸君と早乙女君は、顔を見合わせて立ち上がった。

けど…

「……」

「……」

ずっと立ったままだったらしい、朝霧君と…

仏頂面のままの京介。

「…どうする?」

俺が京介に問いかけると。

「…別に。適当に時間潰すから、行けよ。」

うわ~、ゴキゲン斜めだ~。

でも、知らないよ~。

「じゃ、行こうか。」

俺は、陸君と早乙女君にそう言って、歩き始める。

朝霧君は…着いて来てないけど…


京介と仲良しになるのかな…?

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