ブログランキング8

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2495
  • 読者 657
  • 昨日のアクセス数 32067

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/03 14:51:23

  • 71
  • 0

ドキドキドキドキドキドキ…

僕は今…一大決心をして、ある人を待ち伏せてる。

ある人…

それは…

「あっ…朝霧さん。」

二階のエレベーターホールで朝霧さんを見付けて、声をかける。

「おう、まこ。なんや。」

朝霧さんは…いつもの笑顔。


朝霧さん…光史君のお父さんは、世界のDeep Redと呼ばれるバンドのギタリストで…

今は、F'sのギタリストでもある。

ギターキッズはこぞって朝霧さんのギタープレイに酔いしれたし、今も朝霧さんがギターテクニックをレクチャーしてる雑誌なんかは、バカ売れする。

陸ちゃんだって、朝霧さんのギタークリニックを受けて。

「どーしても朝霧さんがやってるライトハンドのもう一つ上のやつができねーんだよなー!!」

って、悔しがるぐらい。

独特のテクニックを持った人。


朝霧さんが髪型を変えたら、それを真似したり。

朝霧さんがカッコいいシャツ着てると、それを探して買ったり。

そんなギターキッズは、本当に世界中に居るんだよ。


「えっと…ちょっと話が…」

「ん?なんや珍しいな。」

朝霧さんはニコニコしたまま、僕の前に立ってるんだけど…

「…ちょっと、会議室で…いいですか?」

僕は遠慮がちにそう言った。


光史君も僕も…アメリカで生まれた。

Deep Redが向こうを拠点として活動してた頃だ。

だから…朝霧さんは、いわば僕にとって身内みたいな感じでもある。

今となってはおこがましい思いかもしれないけど、高原さんも…僕にとってはそうなんだよね。

だから、高原さんが知花のお母さんに長年寄り添ってたのに、色んな経緯があったとは言え…別れたっていう事…

何となく、最近高原さんに陰があるのはそのせいなのかな…って、余計な気を回してしまうんだ。


「…ここまでの内容っちゅう事なんか?まさか、バンド抜けたいとかやないよな?」

会議室に入ると、朝霧さんは声を潜めて僕に言った。

「い…いえいえ、まさか。」

「なら、なんや?」

「えーと…」

僕はゴクンと唾を飲んで…

「実は…」

「ああ。」

「…朝霧さんの、娘さんとお付き合いさせていただいてます。」

いつもより、少し早口で言った。

「………はっ?」

朝霧さんは鳩が豆鉄砲をくらったような顔で。

「………はっ?」

もう一回…同じように言った。

「…隠して付き合うのはどうかと思って…報告…を…」

「………」

朝霧さんは口を開けたまま、僕を見る。

…変な汗が…背中をツー…っと…。

「…俺の娘って…」

「はい。」

「…鈴亜…か?」

「はい。」

「鈴亜と…付き合うてる…って?」

「……はい。」


…そう。

朝霧さんの娘…鈴亜(りあ)と僕は…先月…

恋に落ちた。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/27 編集部Pick up!!

  1. 荷物の上に座られてモヤモヤ
  2. ママ友に苛々した出来事トップ3
  3. 未婚なら複数交際するのはありか

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3