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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/03 14:24:29

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「…何してる。」

俺はその光景を見て、わなわなと震えてしまった。

知花が…

「え?何って…お米運んでるんだけど…」

俺はツカツカと知花に近付いて。

「こんな重い物を持つな。何考えてんだ。」

知花の腕から、米を奪い取った。

「大丈夫よ。大袈裟ね。」

知花はそう言って笑ったが…何が大袈裟だ!!

大袈裟なぐらいにしないと、知花はすぐに何でも出来る気になって無茶をする。

この前も、裏庭で義母さんと華音と知花が野球をしていて。

知花とさくらさんは…

「オーライオーライ。」

「すべれ~。」

んっ…!?

「バカか!!すべるなよ!?」

俺は、部屋の窓から叫んだんだ。


「頼むから、もっと大事にしてくれ。」

俺が知花の腰を抱き寄せて、腹に触れて言うと。

「心配かけてごめんね?」

知花は、俺を見上げて言った。

「……」

ちっ。

そんな可愛い顔したってなあ…

俺は…

「…まったく…頼むぜ?」

「ふふっ…気を付ける。」

「…ほんと…」

「……」

唇を近付けて、ついばむようにキスをする。

あ~…幸せだ…

こんな可愛い嫁がいる俺は…

間違いなく、世界一の幸せ者だ。

「とーしゃん、しゃくにもちゅして。」

気が付くと、足元に咲華がいて。

俺の脚に抱きついてそう言ったが…

「…咲華…残念ながら、俺のちゅは知花だけの物だ。」

俺が咲華を見下ろして言うと。

「…とーしゃん…しゃくのこと…しゅきじゃないの?」

「……」

俺は咲華の目線までしゃがみ込んで。

「よし。ここにならしてやる。」

そう言って、咲華の前髪をかきあげて、額に軽くキスをした。

「とーしゃん、ちゅしてくえた~。」

俺にキスされた咲華は、笑顔で変なスキップをしながら、廊下を走って行った。

「…悪いな。」

立ち上がって、再び知花の腰を抱き寄せて言うと。

「ん?何が?」

「おまえ以外の女にキスして。」

「ふふっ。子供達には、もっとしてやって?」

「…妬かねー?」

「妬かないわよ。」

「俺はおまえが華音にキスしたら妬く。」

「もう…」

知花が少し目を細めた所で…

「…く…くだらない会話…」

いつの間にか後ろにいた麗が、腕組みをして言った。

「それと、イチャつくなら部屋でしてよね。こんな所でみっともないったら…」

麗は低い声。

俺は知花の腰を抱き寄せたまま。

「俺は俺がイチャつきたい時に、イチャつきたいだけイチャつく。」

麗にそう言った。

「…姉さん、それでいいの?」

麗の問いかけに、知花は…

「……」

「あっ、おまえ何だよ。何で目を細めて苦笑いだよ。」

「苦笑いなんてしてないわ。」

「嫌なのかよ。」

「んー…事務所ではちょっと困るかなあ。」

俺と知花がそんな会話をすると。

「何、事務所でもこんな感じでやってんの?バカじゃない?」

麗は呆れた顔でそう言った。

「何がバカだ。愛情表現は必要不可欠だっつーの。」

「よく言うわよ。義兄さん、『愛してる』も言えなかったクセに。」

麗の言葉に、俺が。

「今は言える。知花、愛してる。」

そう、知花の耳元でささやくと…

「…千里…嬉しいけど、こっそりでいいから…」

麗は首をすくめて呆れ顔のまま、どこかへ消え。

知花は真っ赤になって、困った顔をした。


…ちくしょー!!

おまえ、困った顔も可愛いとか…反則だぜ!?

めちゃくちゃ愛しいじゃねーかよ!!

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