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きゅん♡とするおはなし

主に恋愛小説。短編多し。きゅん♡とする話を目指して、日々のストレス発散に書いてます!

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Sunshine 18

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/31 11:21:36

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僕がそっと手を取ると、戸惑った表情で見上げてくる。

その手を僕の心臓の辺りに導いた。


「……分かるかな?今凄く緊張してるんだけど」
「……どうして……?」
「好きな女の子と一緒にいたらこうやってドキドキするんだよ」
「……っ……」


沙和ちゃんの顔が真っ赤に染まる。

さっきより少し目元が綻んだ気がする。


「私……狩野さんみたいに綺麗じゃないし、お化粧もしてないし……」
「そのままで十分可愛いよ」
「お…親だっていないし、大学も行ってないし、人に自慢出来る事なんて何も……」


震えながら言葉を紡ぐ唇にそっと人差し指を当てる。


「今言った事が一つでも、沙和ちゃんの魅力を損なう理由になる?」

沙和ちゃんは黙ったまま僕を見つめた。

「僕が好きなのは……皆から愛されていて、努力して沢山資格を取って仕事も頑張っていて、料理も上手くていつも笑顔をくれる佐倉沙和っていう女の子なんだ」


真っ赤な目から、一筋涙が零れた。




……その後は、上田くん達がやらかした諸事の処理に追われたり。
処分を巡って緊急会議になったりと……やっと落ち着いた時には定時をとうに過ぎていた。


「皆ごめんね……残業させてしまって。助かったよ」


最後に残った元・生徒会メンバー。
リカは妊婦だっていうのに、申し訳ないな。


「そんなのは気にすんな」
「そうそう!どうなったのか気になってたし♡でも仕事中は聞けないし~」

それぞれに期待に満ちた表情で覗き込んでくる。

「……ん?何が?」
「何がって……」
「沙和ちゃんよ!告ったの!?付き合ったの!?」


……あれ?


「……皆僕が沙和ちゃんを好きって知ってたの?」
「今更!?見てたら分かるわよ!!」

「俺はもっと前から分かってたぜ」
「…いつから?」
「気強いけど素は可愛くてヤバいっつってた辺りから」


……そこまで言ったっけ?
あの時は僕ですら気付いてなかったのに、早坂は流石だなぁ。


「……で!?」


僕は真実をありのままに話した。


「……あり得ねー。そこで何もしねぇのかよ!?」
「早坂だったら何なら押し倒してるよね」

「元々僕は嫌われてたのに、そんな事してもっと嫌われたら立ち直れないよ。……それに、今はこれでいいんだ」

全員、納得いかななそうな表情。


……でも、本心なんだ。

嫌われていた彼女に少しずつだけど近付いて、今は一緒にいられる。
それだけでも幸せだ。

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