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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/02 22:32:29

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「しゃく、こえきゆー。」

「ろんもー。」

今日は、知花と千里さんの結婚式。

桐生院家では、朝からみんな大張り切り。

式場がそんなに遠くないからって、家から正装で行くことに。


「サクちゃんはこれでいいけど、ノン君は男の子だからドレスじゃない方がいいかなあ。」

あたしがサクちゃんのドレスを手にして言うと。

「ろんも、そえがいー。」

…もう。

大きくなった時に、ネタにされちゃうよ?

あたし、そう思いながらも…ちょっと、ノン君にドレスをあててみる。

…か…可愛い…

「…何してるの、母さん。」

背後から、麗の声。

「だって、ノン君がこれ着たいって言うから。」

ノン君は、頬に指を当てて、可愛らしさアピール満開!!

「……はっ。」

それに見惚れてた麗が我に返って。

「ダメダメ。可愛いけど、そんな事したら大きくなって一生恨まれちゃうよ。」

慌ててドレスを奪い取った。

「そうよねー…」

あたしと麗は、残念だけどノン君には男前アップタキシードを着せて、サクちゃんにピンクのフリルのドレスを着せた。

「…ああ…可愛い…」

あたしと麗、つい手を取り合って惚れ惚れしちゃった。

だって本当に…

キラキラな二人!!


「麗は着物じゃなくて良かったの?」

当初、振り袖を着て行くはずだった麗。

イタリア生活の長い千里さんのお母様が、留袖を着るのが苦手で…って事になって。

あたしも合わせてフォーマルドレスにする事にした。

まだお腹は出てないけど、帯が心配だって貴司さんも言ってたから…ちょうど良かったのかな。

でも、麗は振袖でも良かったのに。

「着物だと、思うように食べれないし。」

「まあ…そうよね。」


何だか、最近すっかり慣れてくれて、たくさん喋ったり相談してくれる麗。

最初はすごくツンケンしてて、だけど上品でおとなしい子って思ってたけど…

意外とギャップがあって楽しい。

見た目に反して大食らいとか…

コスメ系に詳しくて、あたしと知花がスキンケアを怠ってると。

「信じらんない!!」

って、あれこれ手入れしてくれたりとか。

結局、世話好きなのよね。

ふふっ。

本当、麗も可愛いっ。


「まあ。まだ着替えてなかったのかい?」

あたしと麗が話してる所に、お義母さんがやって来た。

今日は、お義母さんも珍しくフォーマルドレス。

髪の毛も下ろしてて…何だかすごく新鮮!!

「わー!!お義母さん、誰かと思った!!」

「まあ、大げさな…たまには私だって洋服を着ますよ。」

「え~…でも久しぶりに見た。おばあちゃまが着物以外着てるのを見たのって、あたしと誓が誕生日にあげたパジャマが最後かも…」

麗がそう言って、笑った。

「…あたしは見た事ないかも…」

髪の毛おろしてるお義母さんも、もしかしたら初めて?

お風呂上りも、いつもきちんとしてるし…

もう、本当…お義母さんて完璧!!

「さ、ノン君とサクちゃんはこっちにおいで。そろそろじーじが帰って来るから、一緒にタクシーに乗って行きましょう。」

お義母さんがそう言って、ノン君とサクちゃんに手を伸ばしたけど…

「……」

「……」

二人は、無言でお義母さんを見てる。

「あっ、お義母さん、誰か気付かれてないよ!?」

「えっ。」

「あはは。ほんとだ~。おばあちゃま、子供達から見たら別人なんだ~。」

「ま…まあ…二人とも、私ですよ。おおばー、おおばーちゃん。」

お義母さんはノン君とサクちゃんにそう言ったけど…

「…おおばー、ちあうー…」

ノン君とサクちゃんは手を取り合って、不安そうな目。

お義母さんは目を丸くしてあたしと麗を見て。

「そんなに、違うかい?」

そう言った。

「…うん…すごく…」

「すごく?」

「美人。」

「な…」

あたしの言葉にお義母さんは絶句して。

「ぷっ…」

麗は噴き出して。

「…私は先に出ますよ。子供達を頼みます。」

お義母さんは、赤い顔をして…部屋を出て行った。

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