ブログランキング11

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2440
  • 読者 650
  • 昨日のアクセス数 35512

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/02 18:25:16

  • 76
  • 0

「坊ちゃん。」

麗が帰って一人になった俺は、散歩がてら歩いて二階堂に帰った。

そこで…沙耶に声をかけられる。

「おう。」

「おかえりなさい。」

沙耶の腕には…息子の志麻。


15の時に、両親が生きてると知って…ここに来た。

あの時、俺と織の面倒を見てくれてたのは…万里と沙耶と環だ。

俺の兄貴のような三人。

少なくとも、俺は…三人の事を家族と思っている。


ずっと、俺と織のそばにいてくれた三人…

万里は大人だと思う。

俺の中では、イメージ的に…光史と万里が同じ括りかな…

沙耶は誰とも被らないイメージ。

明るくて、賑やかで、楽しい。

環は…

いつも一歩退いてみんなを見てて、物静かでクール。

三人の中でと言うより、二階堂の中でかなり目立つ存在だ。


万里は、事件に関わって記憶を失くした紅と結婚した。

沙耶は、俺と織の幼馴染でもある舞と結婚した。

環は…織と。


三人の結婚は、何となくだけど…意外でもあった。

何でだろーな…

俺が全然『結婚』にピンと来ないからか?

三人は、未来に向けて進んでるんだな…なんて、大げさにも思った。


俺は…

今が楽しい。

光史と飲んだり、センと時間を忘れてギターを弾いたり…

まこと聖子と知花と、くだらねー事で笑って。

真剣に音楽をやって。

こんな毎日が、ずっと続いたらいいのになー…なんて、漠然と思ってしまう。


「今日は彼女と一緒だったんですか?」

「彼女?」

「麗ちゃんですよ。」

「……」

なぜか…麗が俺の女って事になっている。

そう言っておいた方が、色々便利だとか楽だとか、麗に言われたが…

どうも…あいつに対しては、女を感じないっつーか…

…ガキなんだよな。

まだ。

だから、つい膝に座らせたりも出来たし。

これ言ったら絶対本人怒るだろうけど、俺から見たら麗も海も変わんねー。

だいたい俺は年下の女に興味ねーし。

いつも引っ掛けて遊びに行くのは年上の女。

ましてや、麗なんて知花の妹だぜ…

ないない。


「志麻、おまえはクールだな。親は二人ともうるせーのに。」

沙耶の腕にいる志麻にそう言うと。

「あっ、坊ちゃん。何をっ。」

沙耶が眉間にしわを寄せた。

志麻は本当におとなしい。

海と空なんて、志麻ぐらいの時にはギャーギャーうるさかったけどな。


「うー…」

ふいに、沙耶の腕の中の志麻が泣きそうな顔になった。

「ん?どうした?お腹がすいたか?」

沙耶が…志麻の顔を覗き込む。

…大事な存在があるって…幸せだな。

………いやいや、俺にもいるじゃないか。

大事な仲間たちが。


そう思うのに…

沙耶の、志麻を見つめる目を見て…羨ましいと思った。

俺にも…いつか、そんな存在が…できるのか…?

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/24 編集部Pick up!!

  1. 友人の結婚式に呼ばれず仲間外れ
  2. 彼氏にLINE誤爆され別れを告げた
  3. 育休復帰時既に妊娠3か月の同僚

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3