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悠の詩.63

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テーマ:小説 > その他

2017/09/01 15:28:07

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「そんな、ハズは、、、少年野球であんなに頑張って、、、中学でだって、さあ、、、」


口の中が異様に渇く、混乱する気持ちのまま絞り出す俺の言葉にも、彼らは容赦なく返してくる。


『んなコト言われても、、、あ、仮入部だけ入ってたヤツらの中にいたかも?

本入部になってやっぱりやめますぅ~ってさ、結構な人数いたな』


『どれがどいつなんて覚えてられないよ。

根性も実力もないのは最初から来ないで欲しいわ、、、』


ソコ、何してる!と先頭から怒号が飛んで、やべっと竦みながら俺の顔を見ないで、二人は走っていってしまった。

俺はしばらく立ち尽くしていたけど、誰かがホームランでも出したか、ワッとスタンドが沸いたのを聞いてハッとなった。


「、、、、、、」


戻らなきゃ。皆の所へ、足早に帰る。

すると皆は、荷物をまとめて移動する所だった。


『やっと戻ってきた、柳内おっそー。

ほら、練習用グランドの予約時間になるから行こう。体あっためるぞー』


結局また同じ道を行く。

話を聞かされた地点に差し掛かると、なんでだよユキ、なんでだよユキ、こだまの様に頭に鳴り響く。

自然と歩みが鈍くなって、皆が先に行っちゃった事にも、後ろから『あの、キミ!』と声を掛けられた事にも全く気付かなかった。


『キミ、○○○中の、さっき清水の事を聞いてきた人じゃないですか?』


清水、、、ユキの事だ。

顔を上げて振り向くと、ユキの学校の制服を着てスコアブックを抱えている男子が、俺の背中に手を伸ばしている所だった。


「はあ、そうですけど」


『よかった、間違ってなかった。遠目だったから違ってたらどうしようかと、、、

あの、キミは清水の友達?』


「はあ、まあ」


ぶっきらぼうに答える俺に対して嫌な顔ひとつせず、一生懸命に話し掛けてくる彼。

でもこの彼も、、、これでもかってくらい、容赦ない現実を俺に突きつける、、、


『僕、◆◆中のマネージャーです。


清水とは同じクラスで、、、清水は、野球部にはいません。


うちの野球部、勉強の成績も良くないと入部出来ないんです。


清水は、、、


本入部の前のテストで落ちました。


あんなに野球をやりたがっていたのに』

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