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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/01 15:50:59

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晩飯を食って…

俺は、じーさんちに帰ろうと思ってたんだけど。

「千里君さえ良ければ、泊まりなさい。」

親父さんに、グラスを掲げながらそう言われて…

「じゃあ…お言葉に甘えて。」

まずは、さっさと風呂に入らせてもらって…

とことん、飲む事にした。


「婿養子とは…思いもよらなかった。」

親父さんは、何度もその言葉を繰り返した。

「本当に、本当にいいのかい?」

「いいっすよ。ただ…俺、相当厚かましいっすよ?」

「ははっ。それは何となくわかってたし…もう、何の遠慮もない。君は…私の願い通り、知花を取り戻してくれたからね。」

「…ありがとうございます。信じてくれて。」

俺と親父さんが飲んでる間に、知花と麗が子供達を風呂に入れたらしく。

「とーしゃん、ふいてぇー。」

「しゃくもー。」

頭にタオルを乗せた二人が、走ってやって来た。

「もー、この時間に神さんが居るのが珍しいから、今日は二人とも『とーしゃんとーしゃん』って。」

麗は拗ねた口調。

「妬くな。」

俺は笑いながら、華音と咲華の頭を交互にわしゃわしゃとタオルで拭く。

ああ…本当に…

もう、このまま住み着きたい。

明日一旦じーさんちに戻って、すぐに引っ越しの準備をして…


「千里さん、子供達寝かし付けてくれる?」

さくらさんにそう言われて、俺はビールを飲む手を止めた。

「…そんな大役、いきなり任せてもらっていいんすか?」

「今夜は大変かもだね。神さんが来てテンションあがってるから。」

誓が笑う。

「それなら…」

俺はキッチンで洗い物をしてる知花を振り返って。

「おまえ、どこで寝んの。」

問いかけた。

「…え?」

「どこで寝るんだよ。」

「どこって…部屋で…」

「俺は?」

「…客間に、お布団敷いたけど…」

「客間?」

酒が入ったせいで…気が大きくなってる俺は。

「知花、おまえも客間で一緒に寝ようぜ。」

みんなの前だと言うのに、堂々とそう言った。

「………」

知花はまた、口を一文字にして…赤くなる。

…何だよおまえ…

いちいち可愛いじゃねーかよ…

「あーあ…何だかすごくお腹いっぱい。ごちそーさま。おやすみー。」

麗がそう言って、部屋に歩いて行って。

「僕も明日早いから寝よっと。」

誓も部屋へ。

…最近の高校生は、こんなに早く寝んのかよ。

鼻で笑いながら、もう一度知花を見る。

「一緒に寝ようぜ。」

「だっだって…」

「華音も咲華も父さんと寝たいよなー。」

「しゃく、とーしゃんとねゆー。」

咲華がバンザイして言っているその後ろで、華音は親父さんのシャツのボタンが気になっているのか…

「じーじ、こえ、とえゆよ?」

おい。

俺に加勢しろよ。

「ん?ああ…本当だ。ありがとう、華音。」

…親父さんの笑顔を見ると…少し安心する。

俺は、ずっと…この人の寂しそうな顔しか見てない気がしたからだ。

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コメント2

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6592574・09/02

    ヒロさん
    ありがとうございます😊
    ヒロさんの泣き顔…
    目から出血に見えてこ…こ…
    こわ…ゴニョゴニョ…

  2. ヒロさん(45歳)ID:6592371・09/01

    あ〜〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)イイねイイね╰(*´︶`*)╯♡

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