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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/01 11:06:57

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今日は…F'sのテレビ収録。

俺は朝から緊張していた。

まるで…自分の事のように。


知花には、神さんに告白した事を打ち明けて…謝った。

やっぱり、神さんには、知花だし…

知花にも…神さん以外有り得ないと思った。


告白した時…神さんに、知花と寝たかと聞かれて…動揺した。

一度だけ…寝たけど、言えない。

言えるわけがない。

キスは…何度もした。

でも、愛情のこもったそれとは違う。

…ただのスキンシップだ。

しかも、俺から一方的に。

知花は、いつも一瞬キョトンとした後…困った顔になっていた。

嫌だと言えばいいのに。

俺に住まわせてもらってるから…言えなかったのかな。


正直に話す事だけが、誠意じゃない時もある。

…神さんが知花に聞かなきゃいいけどな…


知花と険悪になって…俺も知花もプレイに影響が出た。

急遽二日間もらったオフの間に…ちゃんと話し合う機会があって。

知花は、俺に髪の毛を切ってくれと言った。

一緒に暮らしていた頃は、俺が知花と子供達の髪の毛を切ってた。

…バッサリ、ショートにした知花。

新しい気持ちで、俺とも…神さんとも向き合う、と。

自分の気持ちが神さんにある事も…ちゃんと気付けたみたいだ…。


「ねーねー知花、そろそろ下りない?入れてもらえないと困るし。」

ルームに入って来た聖子が知花に手招きして言った。

「…え?」

「だから、神さんのテレビ出演よ。公開収録なんだって。もちろん、見に行くよね?」

「……」

聖子の問いかけに、知花は無言。

…素直になるって言ってたクセに。

まだ何か引っかかってんのか?


「行こうぜ。」

まだ録りのある陸とセンは無理として…

他のメンバーは観に行ける。

俺は、まだ答えに渋っていた知花に、笑顔で言う。

「見なきゃ後悔するぜ?絶対カッコいいバンドだから。」

「……うん。」

やっと知花が頷いた。


俺と知花と聖子とまこ、四人で公開収録の行われる二階のスタジオに向かう。

「あ、前の方まだ空いてるよ?」

聖子が指を差したが。

「う…後ろの方にしようよ…」

知花は目を細めてそう言った。

…おいおい。

俺が…

どんな気持ちで、おまえの髪の毛切ったと思ってんだよ…

…とは言っても。

俺には、もう…見守る事しか出来ないんだな…

知花の事も…

ノン君とサクちゃんの事も…。

そう思うと、寂しさが押し寄せた。

…バカだな。

みんなが…

大事に想うみんなが幸せになるなら。

それでいいじゃないか…。


「嬉しい~。この日を待ってたのよ。」

「神君とアズが一緒なのが嬉しいっ。」

「CDはいつ発売になるのかなあ。」


今日の収録に参加できる客は、元TOYSのファンクラブ会員と、今も地味にメンバーのコラムが発信されるDeep Redのファンクラブ会員にのみ、情報提供があった。

こういうメンバーで、新しいバンドを結成した、と。

そして、その会員の中から、抽選で100名がスタジオ収録に立ち会える権利を得た。


ステージでは、演奏中の注意事項の説明があって、客席がざわつき始めた。

俺も…自然と緊張して来た。

…あんなに…待ち焦がれた神さんの再始動だ。

俺が憧れて止まない…

あの、神千里の歌が…再び聴ける。

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