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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/29 16:31:58

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なっちゃんを…傷付けた。

だって…あたし…やっぱり、ここには…いられないよ…

なっちゃんの事…

好きだから…

好きだから、ここには…いられないよ…


それに…

桐生院には…

知花がいる…

あたしと、なっちゃんの…娘…

20年間…知らなかった存在…


最初は…複雑だった…

だけど…

来てくれるたびに…あたしの手を握って…

他愛もない話…

嬉しかった…

あたし…あなたを産む時…

もう、いや…なんて…思ったのに…


知花は…すごく可愛くて…

本当に…小さな事を…喜んだり…

知花の…日常…聞いてると…

何だか…親子って言うより…友達みたいだな…って、思った…


この子を…育てられなかった…

その事については…

貴司さんが…あたしを追い出した理由…知りたい…


知花が…

一緒にうちに帰ろうよ…って…言ってくれたの聞いて…

あたし…

ああ、そうだ…って…思った…

あたしには、知花が…いる。

なっちゃんには…瞳ちゃんと…周子さんが…いる。


『おまえが元気になったら…もう一度プロポーズして…今度こそ夫婦になるって…』

…なっちゃん…

泣いてた…

あたし…

なっちゃんを…傷付けた…


あの後…なっちゃんは…何も言わずに…部屋を出た…

いつもの…なっちゃんなら…

あたしを…優しく横にして…

頭を撫でて…額にキスしてくれるのに…


もう…

何も望んじゃいけない…


「さくら。」

気が付いたら…なっちゃんが…そばにいて。

「風呂に入ろう。」

「え…」

「今日は色々疲れただろ。」

「…な…っちゃ…?」

なっちゃんは…真っ赤な目で…だけど笑顔で…

いつもみたいに…あたしの服を脱がせて…ヒョイって抱えて…

「今日はバラの香りにした。気持ちいいぞ。」

「なっちゃ…」

どうして…?

「ほら。いい香りだ。」

バスタブで…なっちゃんは…

いつも通り…あたしを後ろから抱きしめて…

首筋に…唇を…這わせる。

「…さくら…」

なっちゃん…?

どうして?

こんなの…

「…このまま…ずっと一緒にいよう…」

なっちゃんはそう言って…あたしを向き直らせると…

優しく…キスした。

…ダメだよ…

あたし…桐生院に…

あたし、抵抗しようと…したけど…

なっちゃんは…簡単に…あたしの腕を抱きすくめて…

「…愛してるよ…」

耳元で…そう言った…

「愛してる…さくら…結婚しよう。」

「……」

「yesって…言ってくれないのか?」

「……」

「…また…俺を捨てるのか…」

胸が…

切り裂かれる思いだった…

また…

そうだ…

あたし…また…

なっちゃんを…裏切る…


なっちゃんは…びしょ濡れのまま…あたしをベッドまで運ぶと…

「駄目だ。おまえは…ずっと俺の物だ。」

乱暴に…

あたしを抱いた…。



もう…

何をどうしたら…いいのか…

分からなかった。

次の日…

サカエさんがいない事に…気付いた…

なっちゃんは…

仕事にも行かずに…

あたしのそばにいた…

何があっても…

仕事…休まない人なのに…

こんな事…

初めて…

…なっちゃん…

あたしが…なっちゃんの心…壊してしまった…


「料理なんて久しぶりにした。」

なっちゃん…笑ってるけど…

「おまえの料理、美味かったな。覚えてるか?一緒にキッチンに並んで、歌いながら飯作ってたの。」

笑ってるけど…

「ほんと、おまえには驚かされてばっかだったよなー。」

笑ってるけど…

「おまえの事、知れば知るほど…」

笑ってる…んだけど…

「おまえ、あの時さ…」

あたしの…名前…呼ばない…


あたしの…目も…見てる…気はするけど…

なっちゃんの目…

うつろで…

何だか…すごく…不安になった…


「今日から、全部俺がするから。」

なっちゃん…

そう言って…あたしの…足のマッサージ…始めて…

「……」

ふくらはぎに…キスして…

「なっ…ち…」

…とにかく…

もう…

なっちゃんは…あたしを抱く事で…

安心したかったのかもしれない…


あたしは…

なっちゃんが…そうする事で…

傷を癒せるなら…って…

従うしかない…気がして…

知花が…残してくれた…指輪…

したまま…

なっちゃんに…抱かれるのは…

抵抗あったけど…

なっちゃんは…あたしの左手…

いつもは…指…組んでたのに…

左手は…

握りしめて…

何度も…何度も…

あたしを…抱いた。


だけど…

「…なのに…違う男の所へ…行くのか?」

最後には…

そう…確認される…

「…行かないよな?」

「……」

「…頼む…行かないでくれ…」

「……」

「行かないでくれ…」

…こんな…なっちゃんは…初めてで…

あたし…

なんて…なんてバカなんだろう…って…

後悔した…


あの時…

なんで…怖くなって…逃げたの?

どうして…なっちゃんと…リトルベニスに…行かなかったの…?

どうして…貴司さんと…結婚したの…?

どうして…また…なっちゃんに…



出会ってしまったの…。

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