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【小説】ボク恋~カオル編~

性懲りもなくBLです。BLとは男と男が愛し合うことです。くれぐれもご注意ください。

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言葉のナイフ《314》

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テーマ:小説 > BL

2017/08/29 17:58:23

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☆ボクはそれでも恋をする☆       





「待って!ケンさん!」


ホールに出る手前で追いついた。


「なんだよ、うっとうしい」

「ボクの為に救急箱持ってきてくれたん
だよね。ありがとう。消毒手伝って」

「は?あっちゃんに舐めてもらえばいい
じゃん」


タクミは咄嗟に頬を手の甲で拭く。


「知ってる?唾ん中には何千、何万もの雑菌が
いるんだぜ。その菌に感染して、あんたなんて
死んじゃえ!ばーか!」


ケンスケは言いたい事を言い放って、ホールへ
出て行った。


「雑菌って……感染って……死んじゃえって
か……」


ケンスケの言葉のナイフがタクミの心臓を
深くえぐった。



ホールに出たケンスケは、無意識にセンジを
目で探す。
数人の上位指名ホストとバーテン、フロント
スタッフがセンジを囲んで、客席のソファに
座って打ち合わせをしていた。


「はぁ、打ち合わせか…」


ケンスケはがっかりして、ホールの壁に
もたれ、真剣な表情で打ち合わせをして
いるセンジを見ていた。

すると、センジの方も視線を感じたのか
ふとケンスケの方を見る。
2人の視線が絡むと、センジがフッと
笑顔を見せた。

ほんの一瞬の出来事だったが、ケンスケの
とげとげした心を和ませるには十分だった。


「センジさん見てると、和むなぁ~」


開店前に一言でもいいから話をしたかった
のだが、開店時間より早くフライングの
客が来店してしまったため、すぐに営業が
始まった。


「チェッ、迷惑な客…」


ケンスケは不貞腐れた顔で、バックヤードへ
戻っていった。

この日も順調に客足がのび、満席になり
ウエイティングスペースで待つ客も出て
きた。
普段ならカオルが待っている客の相手を
するのだが、タクミが対応していた。

そこへ、ケンスケがやってくる。


「客様、お待たせいたしました」

「おっ、ケンちゃん、やっと空いたの?」

「はい、どうぞ、ご案内します。こんな
ちんちくりんが相手で退屈だったでしょ」


チラッとタクミを見る。


「そうでもないよ。話題も豊富だし、店長
より柔らかい感じで好きだな」

「あ、浮気ぃ~、俺を指名したのに」

「ハハハ、ごめんごめん、ケンちゃんも
好き好き」

「ぷ~んだ」


ケンスケは客の腕に自分の腕を絡ませて、
ホールへ行ってしまった。






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コメント2

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  1. ☆エリス☆さん(36歳)ID:6591437・08/30

    アメジストさん

    うん、そこはビシッと言う
    たらなあかんとこだす。

  2. アメジストさん(37歳)ID:6590946・08/29

    ケン、人には言ってイイ事と悪い事ありますよ…
    早くたっくんの良さに気が付きますよーに…

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