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きゅん♡とするおはなし

主に恋愛小説。短編多し。きゅん♡とする話を目指して、日々のストレス発散に書いてます!

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Moonshine 48

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/14 12:26:26

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その小さなパーティールームには軽食が用意されていて、各々食事や会話を楽しんだ。
お祝いというよりはただの飲み会の様な雰囲気で。


意外だったのは……

「リカさん…良かったです!この間、少し寂しそうな顔をしてたから……」
「ゆめちゃん……ありがとう」

涙を流す有村さんの頭をリカが撫でている。


……いつの間に?


二人は僕の視線に気付くと、「女同士の秘密♡」と笑った。



一応、早坂にサプライズをした時のメンバーで全員顔見知りではあるけれど。
あの時も早坂と加藤さんが予想通り消えた後、残りのメンバーで飲みに行ったから……あの時いなかったのは、幸一郎だけ。


その幸一郎が静かに部屋を出て行こうとするのに気付いて追いかけると、丁度早坂に捕まった所だった。

「逃げんなよ」
「…早坂」
「お前の事だ……二人から離れようとか思ってんじゃねえかと思ってな」
「……さすが、よく分かってるね」


……冗談じゃない。


早坂に肩を組まれている幸一郎の反対側に回って、肩に腕を回す。

「…大野」
「離れるなんて……許さない」

「そうだよね……僕は二人に酷い事をした。本当にごめん……」
「そう思うなら……辛くても僕とリカをこれからも近くで見てろよ」


……本当は僕の方が酷いのかもしれない。

でも……僕にはリカと同じぐらい幸一郎が大切だ。
二人とも傍にいたいなんて……ワガママだろうか。


「……本当は、この指輪も無駄だって分かってたんだ」

幸一郎が指輪の箱を寂しそうに見下ろす。

「大野はリカの事を思って別れた。リカは僕の気持ちを考えて、大野を忘れようとしていた。……でも僕は自分の事しか考えてなかった……」

「……それって普通じゃねえの?俺だってきっとそうするな」

早坂の言葉に、幸一郎が微笑んだ。



相手の事を想うのも、自分の為に行動するのも、
どちらも間違いなく「愛」という気持ちではないかと思う。

どちらが愛情が深いとか、どちらが一緒にいて上手くいくのかとかは、正直分からない……。
でも分かってる事は……


「……リカを助けてくれたのは、間違いなく幸だよ。本当に……ありがとう」



リカは幸一郎に助けられて、そのおかげで傷を癒す事が出来て、そして間違いなく幸一郎の事を愛していた。
だからこそ……希望を持って指輪を買ったんだよな…?


「大野、ありがとう……愛してる」

そう言って僕を抱き締めながら、幸一郎は昔から僕が憧れる太陽の様な笑顔を見せた。


「…男同士でよくやるよな」
「幸、早坂が妬いてるよ」
「勿論、早坂も愛してるよ」


げっ…って言いながら、早坂も満更でもなさそうだ。

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