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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/14 08:35:08

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その人の名前は、神千里といった。

あたしより二つ年上の17歳。

TOYSってバンドでボーカルしてる。

って…

情報は、これだけ。

どこかでジュースでも飲みながら、色んな話を聞きたかったけど。

神千里は…

お堅い人だった。

見た目、遊んでそうなのに…

あたしが少し胸元を強調してお辞儀しても、全くニヤけなかったし…

何なら目も向けなかった!!

あたしにあそこまでやらせて見もしないなんて…

男じゃないわ!!


早く帰ったあたしを見て、サラは大笑いをした。

捕まえた男に逃げられたの?なんて。

…図星よね。


でも、約束は取り付けた。

ボイトレ。

水曜日に。って言われて、あたしはサラに言われたからじゃないけど…

少し、オシャレをした。

だって…

神千里。

あたし、彼の声を好きになったけど…

それ以前に。

ぶつかって、目が合った瞬間から…恋に落ちたんだよ…きっと。

今まで、適当にエッチする男の子がいても、彼らのためにオシャレがしたいなんて思わなかった。

なのに…

あたし、神千里のために…今、オシャレしてる…!!


「…男ができたわね。」

あたしが鏡に向かって髪の毛をといてると。

ベッドに横になったままのサラが、ニヤニヤしながら言った。

「…まだ彼氏じゃないのよね。」

「まあ、瞳がその気になれば落ちない男なんていないわよ。」

「…そう思う?」

「思う。」

あたしはサラを振り返って。

「あたし、こんなにドキドキするの、初めてなの。」

ブラシを握りしめて言った。

「…初恋って事?」

「そうなのかな…」

サラは首をすくめて。

「もう、恋なんて何回もしちゃってるって顔してたのに…初恋なんて驚き。」

笑った。

「どうしようサラ…あたし、今日…彼に会うんだけど…上手くいくかな…」

「え?デート?」

サラはベッドから起き上がって、あたしに向き直った。

「ううん…デートって言うか…教えてもらうの。」

「ええ~っ!?教えてもらうって、何をよ!!」

サラは良からぬ想像でもしてるのか、足をバタバタさせた。

「あ…違う違う。ボイストレーニングなの。」

「…ボイストレーニング?」

「うん。彼、バンドでボーカルしてて…あたしもシンガー目指してるから…」

あたしの言葉にサラは目を丸くして。

「…瞳の夢がシンガーっていうのも驚きだけど、何だか…プラトニックな予感がしてつまんないわ。」

そうボヤくと、のそのそと再びベッドに戻った。


何でつまんないのよー!!

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