橘くんが好きっ!!

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体育祭(13)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/12 08:43:39

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「…気分は良くなったのか?」



橘くんの顔から笑みが消えて
代わりに心配そうな表情になった。


私のすぐ側にある椅子に腰掛けた橘くんが
思いのほか近くにいるので
ドキドキが半端ない。



「えっ…あ、うん。少し寝たら良くなったよ。多分、睡眠不足が原因だと思う。」


「…なんかゴメン。」


「えっ?何で橘くんが謝るの?」




橘くんのせいなんかじゃないよ。
私が早く寝なかったせいだし
朝ごはんもちゃんと食べなかったから
こんな事になったんだよ…自業自得。




「…何となく。借り物競争で綾瀬の事無理やり走らせたしそれに…また早起きして弁当…作って来たんだろ?」




反対側の椅子の上に置いてある私の鞄に
チラッと視線を走らせた橘くん。




そんな悲しそうな顔しないで。
私、無理やり走らされたわけじゃない。

確かにちょっとビックリしたけど
橘くんと一緒に走れて嬉しかったよ?

お弁当だって私が勝手に作ってきたの。
作りたいから作ってきたの。

でも…




「…迷惑…だった?」


「迷惑とかじゃないけど…」




気まずい空気が私と橘くんの間を流れてる。


この変な空気を吹き飛ばしたくても
何も言葉が浮かばない…




「…お昼は…」




私が口を開いた時
保健室の扉が開く音が聞こえた。


すぐにベット横のカーテンが開いて
顔を覗かせたのは…陸くん。




「南ちゃん大丈…」




橘くんに気がついた陸くんは
一瞬固まって不思議そうに首を傾げた。




「…あれ?蓮、何でココにいるの?」


「…別にいいだろ。」


「…え、だって芽…」


「お前こそ何しに来たの?」




陸くんの言葉をワザと遮るように
言葉を被せる橘くん。




「僕は…南ちゃんの様子を見にだよ。南ちゃん、大丈夫?」


「えっ?あ、うんっ!もうすっかり元気だよっ!あの…心配かけて本当にごめんね?」




陸くんと橘くんの間に流れてる
バチバチとした火花みたいな空気に
何となく緊張してしまって
ついつい声がどもってしまう。




「ううん。良かった、元気になって。ところで今お昼時間だけど南ちゃん、お昼食べれそう?食欲はある?」




私の緊張をよそに陸くんはニコッと
優しく微笑んで私の顔を覗き込んできた。





「え、あ…うん!実はもうお腹ペコペコで。笑」




り、陸くん。
顔が近いよぉー…
目、合わせらんない。




「ふふ。そっか。食欲があるなら大丈夫だね。ココで食べるの?」


「そのつもり。今ね葉月ちゃんがお茶を買いに行ってくれてるの。」




私は陸くんの視線から逃げるように
目を泳がせた。




「…南ちゃん、なんかまだ顔が赤いみたいだけど…本当に大丈夫?熱でもあるんじゃない?」


「…っ!あっ…や!ほんっ….とに大丈夫だからっ!」




陸くんがいきなり私の頬に触れたもんだから
ビックリして声が裏返っちゃった。


パッと顔を背けた先に…橘くん。


目が合った瞬間、逸らされた。


ズキン…と鈍い痛みが胸を締め付ける。

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