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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/13 21:07:09

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俺の名前は、神千里。

17歳。

五人兄弟の末っ子。

長男幸太は27歳。

貿易商の親父の跡を継ぐべく、そっち系(ざっくり)の仕事をしてる。

次男の千幸は26歳。

高階宝石に婿入りして、着々と店舗を増やしている。

三男の幸介は23歳。

デザイナーになりたくて、そっち系(ざっくり)の学校に行ってる。

四男の千秋は俺より一つ年上の18歳。

IQ200の天才で、とっくに飛び級で大学に入って、博士号も取っている。

そして…五男は俺。

…高校生。


俺が15の時に両親がイタリアに移住する決意をして、家を売り払った。

ついて来ないかと言われたが、その時すでに『ロックバンド』という楽しい遊びを知ってしまってた俺は、その誘いを断った。

ま…両親っつってもな…

親父は仕事人間で、全然家で会う事もなかったし。

母親も…親父のサポートで出かける事が多く、すれ違ってばかり。

…けどさ。

家を売り払うってどうだよ。

本当に俺を連れて行く気はあったのか?

…年中反抗期みたいだった俺を、連れて行く気になんかならねーよな。


そんなわけで、俺は今、祖父の家で暮らしている。

通産大臣の祖父もまた、多忙極まりないが。

家に帰って来るだけ、まだマシだ。


夢や希望に満ち溢れた四人の兄貴たちに、イラついた。

俺だけ、何もなかったからだ。

何もない。

何もなかったが…俺は四人の兄貴たちより『見た目』が良かった。

そのおかげで、小さな頃から女にはチヤホヤされている。

いい思いもたくさんした。

だが…そんな気持ち良さは…その場限りだ。


兄貴たちに負けたくない。

そんな気持ちが強く根付いた頃…

幼馴染と言ってもいい、東圭司が自慢そうに言った。

「俺さー、ギター始めたんだよねー。」

その時俺は、教室の机に頬杖をついて。

こいつ、何言ってんだ?と思った。

中学一年の5月だった。


「なあ、神。一緒にバンドやろうよー。」

アズにそう言われて、悪い気はしなかった。

何かで目立ちたかったからだ。

もしかしたら、手取り早く兄貴たちよりも有名になれるかもしれない。

そんな気もした。ような気がする。


そうして、俺とアズ。

そして、アズがどこからか連れて来たタモツというドラマーと、マサシというキーボーディスト。

まずは…この四人でバンドを始めた。


ベースがいない分、そこはマサシがキーボードでカバーしたり。

時には俺がベースを弾いたりもした。

俺は早く有名になりたくて、ライヴを提案したが。

ライヴは金がかかるだの、人前に出るのはまだ早いだの…

ケチで気の小さい奴らにウンザリした。

そうは言っても、自分でやる気のあるメンバーを探すほどの情熱もない俺は。

16になるまで、ライヴ経験もないままTOYSを続けて来た。


いよいよライヴをって話が出て。

そこでやっと、テツオというベーシストが入ったが…

俺と性格が合わなくて、脱退したり再加入したりの繰り返し。

何とかライヴは三回やった。

ライヴ自体は気持ち良かったし、またやりてー。と思えた。

が…

17になった今年。

「もうおまえ要らね。絶対戻ってくんな。」

俺がテツオにそう言って、マサシをベーシストにコンバート。

それから一週間後に…やって来たんだ…。



Deep Redの三人が。

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