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【小説】ボク恋~完結編~(BL*R18)

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脱線、カオル編7《280》

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テーマ:小説 > BL

2017/08/12 19:35:02

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☆ボクはそれでも恋をする☆       





十数年前にアスカが可愛い子を見つけたが
逃げられたと悔しがっていたのを思い出す。


「あっちゃんの知り合いだったんだ。
なんだよ~。その時、あの人の所に
行ってたら、あっちゃんに会えたんだ。
も~、なんだよ!」

「まさか、ケンだったとは…」

「でさ、25歳過ぎたら、使えねえって
捨てられて、結局あっちゃんも見つから
なくて、何年も男をとっかえひっかえ
して生きながらえてきたんだ。

でも、もう限界でさ。死に場所探して
日本国内ウロウロしてたの」


かなり悲愴的な話にも関わらず、ケンスケ
は笑っていた。


「やたら目立つ赤い車が見えて、フラって
車道にでたら、あっちゃんに会えた…。
死ぬ前でよかった」


ケンスケの顔は笑っているのに、目から
涙がポロポロこぼれている。

カオルはケンスケの横に移り、震える
体を抱きしめた。


「あっちゃん……あっちゃん……」

「判った、もう泣くな」

「あっちゃん……」


ケンスケはカオルの胸に顔をうずめ、
とめどなく涙をながし続けた。

ケンスケはどれだけ泣いても、涙が
止まらず、カオルと離れ離れだった
時を埋めるかのように、ギュッと
抱きついていた。


ピリリ、ピリリ、ピリリ……


開店して数時間して、事務所の内線が
鳴り響く。


「ケン、ちょっとすまん」


断りをいれて、ケンスケから離れ、電話に
出た。


「ああ、判った。すぐ行く」


フロアからのヘルプだった。


「ケン、悪いが行かなくちゃならん。
ここでしばらく待てるか?」

「戻ってきてくれる?」

「もちろん」

「じゃあ、待ってる」


ケンスケの髪をクシャっと撫で、カオルは
事務所を出ていった。







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