100%妄想恋愛小説

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体育祭(9)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/10 11:00:44

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「南ちゃん?」


「南?」



声のする方へ振り返ると
そこには陸くんと葉月ちゃんが
心配そうな顔して立っていた。



「…南、どうかしたの?大丈夫?」



私の顔を見るなり葉月ちゃんが
側へ駆け寄って来た。



「…あ、大丈夫…ただの立ちくらみ…」


「立ちくらみって…アンタ、朝ごはんはちゃんと食べてきたの?睡眠はしっかり取った?」


「…あんまり…あのっ…ゴメンね心配かけて。少し休めば良くなると思うから…」


「…まったく。しょうがないわね…」



小さく頭を下げた私に葉月ちゃんは
やれやれと首を横に振って苦笑い。



「南ちゃん、本当に大丈夫?僕、しばらく出番無いから側にいようか?」



陸くんは心配そうに私の顔を覗き込んだ。



「えっ…あの…本当、大丈夫だよ。ありがとう。」


「でも…」


「綾瀬が大丈夫って言ってんだからお前は早く自分のクラスに戻れよ。コイツは俺が保健室まで連れて行くから。」



まだ何か言いたげな陸くんを
橘くんはジロリと睨みつける。


陸くんはそんな橘くんに
一瞬だけ冷たい視線を向けると
すぐに何かを思い出したような顔をして
橘くんの耳元でそっと囁いた。


橘くんにしか聞こえないような
小さな声で。


でも、何でかな
私には聞こえてしまったんだ。


陸くんが橘くんに囁いた言葉が…




''芽衣が来てるよ…蓮を探してる''




陸くんのその一言に
橘くんの表情が変わった。


明らかに動揺した目をしている。


一瞬、何かを考える表情をした後
直ぐに陸くんに向かってキッパリと
「コイツは俺が保健室に連れて行くから。」
と言った。



橘くんは私を支えながら
保健室の方へと身体を向ける。



「…蓮、いいの?無視したら後で面倒な事になるんじゃない?」



後ろから聞こえる陸くんの声に
橘くんはビクッと身体を震わせると
まるで石にでもなったかの様に
ピタリと動かなくなってしまった。


黙ったままその場を動かない橘くん。



「…橘くん…?」



恐る恐る橘くんを見上げると
橘くんは俯いたまま何かを考えている。



「兄弟喧嘩するなら南は私が保健室に連れて行くわ。」



見かねた葉月ちゃんが橘くんにそう言うと
橘くんはハッとした表情をして
「…悪りぃ…大丈夫だから…」
とバツの悪そうな顔をした。



「いいから。南は私に任せて。」



葉月ちゃんは
橘くんと陸くんの2人にそう言うと
私の身体を支えながらゆっくりと歩き出す。



「…悪いな山中…綾瀬を頼む。」




一瞬だけ見えた橘くんの表情は
砂を噛むような、何とも言えない顔をしていた。

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コメント4

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  1. リアさん(100歳)ID:6582703・08/11

    ユキナさん

    わっ♡
    ありがとうございまーす!!

  2. リアさん(100歳)ID:6582702・08/11

    ルウさん

    待っていてくれて、ありがとうございます♥︎︎∗︎*゚

  3. ユキナさん(33歳)ID:6582438・08/10

    わっ♥
    更新待ってました〜🌟٩(๑>ω<๑)۶🌟

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