橘くんが好きっ!!

恋愛小説です◡̈⃝︎⋆︎*

  • 記事数 148
  • 読者 208
  • 昨日のアクセス数 1213

体育祭(8)

しおりをはさむ

テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/10 11:00:00

  • 35
  • 0

まさか、橘くんの引いたお題って…
'' 好きな人 '' とかじゃないよね?


ドキドキしながらゴールすると
放送委員の人がマイクを片手に
橘くんに駆け寄って来た。



「1年A組の橘くんっ!紙に書かれたお題は何だったんですかー!?」



テンション高めの放送委員は
ニヤニヤ笑いながら橘くんに
マイクを向ける。


橘くんは相変わらずのポーカーフェイスで
何を考えているのかサッパリだ。


隣に立つ無表情の橘くんを見上げて
私も橘くんの言葉を待った。



「……変な人。」



少し間を空けてポツリと呟いた橘くん。



「「は?」」



放送委員と私の声が被る。


橘くんの答えに周りの生徒は大爆笑。



「…へ、変な人…ですか。笑」


「なにか?」



笑いを堪えるような顔の放送委員に
橘くんは涼しい顔して
'' 問題でもあるのか? ''
とでも言いたげだ。



「え、いえ…それではお題の紙を…」



放送委員が苦笑いで
橘くんが手に持っている
お題の紙に手を伸ばすと
橘くんはサッと紙を持つ手を引いて
たった今ゴールしたばかりの
男子生徒を指さした。



「他の生徒ももうゴールしてますけど。」


「あっ…!」



放送委員は
橘くんが指さした方へ振り返り
ゴールしたばかりの男子生徒の方へ
駆け出して行く。



「…橘くん。」


「なに。」


「…私って変な人なの?」



私を無表情で見下ろす橘くんは
すぐにパッと視線を逸らし
スタスタと歩き出す。



「ちょっ…橘くん待ってよもぅっ!…私ってそんなに変人かなぁ〜…?」



橘くんの背中越しに呟くと
橘くんは後ろを振り返りながら
「綾瀬って天然?」と首を傾げた。



「え?何で?」


「自分が変人だって無自覚みたいだから。」



橘くんはふふ。って小さく笑うと
すぐに前に向き直して歩き出す。



「…っ!ちょ…待っ…」



慌てて橘くんの後を追いかけようと
走り出した途端、目の前が
ぐらぁんと大きく歪んで身体がよろめいた。


私は立っていられなくて
思わずその場にしゃがみ込む。




やば…立ちくらみ?
目の前が真っ暗…
息が出来ない…




「…綾瀬?」



異変に気がついた橘くんが
私の側に駆け寄って来る。



「綾瀬っ…どうした?大丈夫か?」


「…ごめっ…大丈夫。ただの立ちくらみだから…」



橘くんに心配かけたくなくて
慌てて立ち上がろうとしても
身体に力が入らずヨロヨロとよろめいた私。



「お、おい…全然大丈夫じゃないだろ…お前、顔真っ青だぞ。」



よろめく私の身体を慌てて支えた橘くんは
「とりあえず保健室に行こう」と言った。



「…っ…本当、大丈夫だから…」



無理やり引きつった笑顔を作り
自力で歩き出そうとする私の身体を
橘くんはグイッと引き寄せる。



「大丈夫そうには見えねぇって。」


「ただの立ちくらみだし本当、大丈夫…」


「いいから。俺に捕まれって。」


「でもっ…」


「これ以上なんか喋ったら無理やりお前担いで保健室連れて行くぞ。」



ジロリと睨まれれば
「…ごめんなさい」としか言えない私。



「…行こう。」



橘くんに言われるまま歩き出すと
不意に後ろから声を掛けられた。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

8/18 編集部Pick up!!

  1. 子持ちが羨ましくて退職を決意
  2. 不在時に来た子供が発作起こした
  3. 浴室乾燥中にシャワーを浴びる夫

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3