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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/11 22:44:32

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そのまま映と本家に行って。

頭は不在だったけど…姐さん…泉ちゃん達のお母さんはいたから…


「…結婚…する事になりました。」

二人で、頭を下げた。

「えっ!!結婚!?」

「は…はい…」

「えー!!もう!!いきなり過ぎて…泉!!泉、ちょっと来て!!」

姐さんは、大声で二階に声をかけて。

「何!?何かあったの!?」

慌てて降りてきた泉ちゃんに…

「朝子がこの人と結婚するんだって!!」

「えー!?」

「……」

あたしと映は…その剣幕に、体をこわばらせていた。

だ…だって…

いつもはクールな姐さんが…

泉ちゃんと一緒になって、まるで…

女子高生…?


「えっ!?一緒に暮らしてる!?」

「う…うん…」

「えっ!?もう一年以上も!?」

「は…はい…」

「何で教えてくんなかったのよーっ!!」

ドンッ。

「あたっ…あたた…」

泉ちゃんに体当たりされて。

あたしは映の膝に倒れ込んだ。

映も二人に圧倒されてて。

何か言いたいけど…何も言えない。みたいな顔。


「良かった…朝子、良かった…」

突然、姐さんが…あたしの手を取って泣き始めて。

「姐さん…」

あたしは…胸がいっぱいになる。

「ずっと気になってたのよ…出て行ってからは音沙汰なしで…」

「あっ…す…すいません。あたし…すごく薄情と言うか…無礼で…」

「そんなの、連絡しにくいに決まってるじゃんね。」

泉ちゃんの言葉に、映が小さく笑った。

「あ。」

あたしは思い出したように。

「泉ちゃん。」

「え?」

「この人、泉ちゃんの彼氏と親戚なんだよ。」

泉ちゃんに言った。

すると…

「彼氏?あたし…彼氏いないけど。」

「え!?」

つい…大きな声を出してしまった。

「な…なん…」

あたしが口をパクパクさせて戸惑ってると。

「あ、でも友達だから。全然険悪な別れ方なんかしてないよ。」

泉ちゃんは、あっけらかんとそう言った。

その隣で…姐さんは少し複雑そうに苦笑いして…

「縁があったら、またくっつくかもしれないしね。」

泉ちゃんの頭を撫でた。

「どーかなー。あいつとは友達でいる方が合ってる気がする。うん。」

泉ちゃんはそう言って。

「あ、母さん、お茶ぐらい出せばいいのに。」

立ち上がった。

「…ほんとね。ありがと、泉。」

あたしの隣でずっと黙ってた映が。

「…俺の親戚って、誰だよ。」

小声で聞いて来た。

「…聖くん…」

「…聖?」

「うん…」

別れたなんて…知らなかった…

まあ…あたし、ずっと連絡取ってなかったもんな…


「泉、あれでも結構人気者なのよ?」

姐さんが、少し沈んだあたしの顔を覗き込んで、小声で言った。

「…そう…ですよね…」

昔、お兄ちゃんと高津ツインズも…

誰が泉ちゃんをお嫁さんにするか。なんて…木登り対決してたっけ…

…子供の頃の話だけど。


だけど…

泉ちゃんは、誰よりも家族想いだ。

もしかしたら…

二階堂のために…聖くんを諦めたのかもしれない。

…そんな気がした。


「朝子、幸せになんなよ?」

そう言った泉ちゃんの笑顔に。

あたしは…すごく…悲しくなって。


「う…うん…うん…」

ポロポロと…泣いてしまった。

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