ブログランキング7

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 1692
  • 読者 577
  • 昨日のアクセス数 10465

テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/11 12:53:31

  • 69
  • 0

「…そう言えば、紅美大丈夫なのか?」

コーヒーを飲みながら問いかける。

沙都がソロデビューに向けて渡米した事は…

DANGERにとって…だが、紅美にも痛いんじゃねーかな…

「え?なんで?」

「紅美と沙都って付き合ってんじゃねーの?」

俺の問いかけに、学は眉間にしわを寄せて。

「んー…どうなのかな。昔っからベッタリだったから、その延長?って思う所もあったり…でも付き合ってんのかな…」

「そういう話、しないのか?」

「恋愛話はしないなあ。それに…」

「それに?」

「紅美、結構モテるからさ。」

…確かに。

事務所にも紅美狙いの野郎は多い。

ハツラツとしてて、ギターもカッコ良くて、歌も上手くてステージングもいい。

サバサバしてる性格も男女問わず好かれている。

「あ。」

学が何かを思い出したように、声を出した。

「何。」

「そう言えば、わっちゃんなら詳しく知ってるかも。」

「わっちゃん?」

「希世ちゃんの叔父さんだよ。整形外科医なんだ。確か朝子ちゃんが怪我した時、一緒にいたって聞いたよ。」

「…整形外科医。」

そういう人物がいるとなると…詳しく知れるかもしれない。

「なんで知りたい?」

学が首を傾げた。

「…色々朝子の中にトラウマがあって、それを取り除いてやりたいって言うか…」

「…トラウマと言えば…朝子ちゃん…」

「ん?」

「うちの店、一度来たっきり来なくなったな。」

「へえ…気に入ったって言ってたけど。」

「ちょっと…微妙な顔してたから、何か勘付いたんじゃないかな。」

「勘付いた?」

「…ま、昔の話なんだけどさ…」

「うん。」

「チョコ、映ちゃんの事好きだったんだよね。」

「……」

少し目を細めて、瞬きを何度かした。

「え?」

「いや、今は違うけどさ。」

「当たり前だ。」

「朝子ちゃんが映ちゃんと暮らしてるって聞いた時、チョコ…少し戸惑ってたんだよなー…」

「…なんで。」

「俺とチョコの中では、映ちゃんはコノとくっつくんだって思ってたからさ…」

「……」

少し…心臓がバクバクした。

あきらかに、瞬きも増えてる気がする。

「…なんでコノちゃん?」

俺の問いかけに、学は小さく笑って。

「ま…もう別にいいかな…」

そうつぶやくと。

「映ちゃんがコノとデート帰りにキスしてるとこ、チョコと二人で見ちゃってさ。」

「……」

俺の口は『え』で開いたまま。

「チョコ、分かり易いんだ。あのキスシーンを見て、俺と付き合うって。」

お…

おいおいおいおいおい。

て事は…

俺は、千世子はいつまでも俺の事を好きでいてくれるかも。なんて勝手な思いでいたが…

コノちゃんを応援するあまりのキスで…千世子を失くしたって事か?

いや…今となっては失くして良かったんだ。

俺は、学みたいに千世子を自由にさせてやれない。


「ま、コノが王寺グループの玉の輿に乗ったのは聞いてたけどさ…コノと朝子ちゃんじゃタイプが違い過ぎるから、ちょっとビックリした。」

…確かに、コノちゃんと朝子は全く違うタイプだ。

でも…

千世子と朝子は…似てなくも…ない。


「映ちゃんも、チョコの事好きだったんだろ?」

俺の口は『え』から『あ』になった。

そんな俺を見て、学は笑った。

「朝子ちゃん、気付いてるんじゃないかな。」

「な…なんで…」

「映ちゃんだけだよ。チョコの事、千世子って呼ぶの。」

「……はっ…」

つい、頭を抱えたが…

「…昔の話だからな。」

俺が顔を上げて学に言うと。

「色んな偶然で、チョコがそれに気付かなくて助かったよ。」

学は満面の笑みで、そう言った。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

8/17 編集部Pick up!!

  1. あり得ない発言する義叔母が苦手
  2. 子連れに謝罪され感じたこと
  3. 育休復帰時既に妊娠3か月の同僚

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3