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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/11 12:06:21

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「映ちゃんから呼び出されるなんて、ちょっとドキドキした。」

待ち合わせのダリア。

学はそう言って、俺の前に座った。


朝子の兄貴と話をしたものの…

やはり身内。

そして、恐らく俺を良くは思っていないシスコン野郎。

とことん、朝子の許嫁がスケールの大きい奴だったと知らされたぐらいで…

俺の中に残る、モヤモヤした物。

それを払拭するには至らなかった。


…別に、過ぎた事は気にしなきゃいい。

今までなら、それで良かった。

だが…

朝子は、今も俺に過去を被せて不安になる。

それなら…

俺は、その過去を知っていてもいいんじゃないか?

ただ…

その過去がどうであっても。

俺は動じずにいなくちゃなんねー。

…大丈夫か?


少し悩んだ。

本当に少しだけ。

だが…久しぶりに笑ってくれた朝子に出会えたあの日。

結局泣かせてしまったが…

やはり、朝子の笑顔を取り戻したい。

そう思う俺がいた。


特別機関のトップに立つ人間。

それが『二階堂』の人間だとしたら…

紅美と学のイトコだ。


本当なら…紅美に話を聞きたかったが…

先月帰国したDANGERは…

いきなり、沙都が脱退してソロデビューに向けて渡米してしまって。

三人でDANGERをやって行くと決めてはいるようだが…

内心、ダメージはかなり大きいと思う。

とても、こんな色恋沙汰を相談できる状態じゃない。


「あのさ。」

「うん。」

「二階堂の本家に、朝子の許嫁って人がいただろ?」

「……」

学は一瞬目を丸くして。

「…映ちゃん、そんなの気にするタイプだったっけ?」

まだ本題にも入ってないのに…そんな事を言った。

「いや、続きを言わせろよ。」

「ああ、ごめん。」

「…その許嫁、かなり立派な奴みたいだな。」

「うん。かなりね。」

学は即答。

「仕事も相当出来る奴って。」

「うん。相当出来るね。」

「そんな奴が…なんで朝子に庇われなくちゃならなかったのかなと思って。」

「え?」

「朝子の顔の傷。朝子の兄貴から聞いたんだ。許嫁を庇って怪我をしたって。」

「……」

俺の言葉に、学は少し考える顔をした。

「…確かに…それは俺も知らないな。」

「警察の特別機関なんて、俺には想像もできねーけどさ…たぶん、危険な事もたくさんあるんだろ?そういうのをたくさん経験してそうな男がさ…なんで朝子に怪我なんてさせたんだって。」

「詳しくは知らないんだけど…確か地震があって、レストランのシャンデリアが落ちた…って聞いた。」

「…朝子に庇われるって事は…」

「…他の何かに集中してた…って事かな…」

俺と学の意見が合った。


「朝子ちゃん、顔の傷…手術しないのかな。」

学が遠慮がちに言った。

「…俺は気になんねーけどな。」

「映ちゃんは気にしなくても、俺は…朝子ちゃんが海くんを庇って出来た傷なんて、残してる意味はないと思うけど。」

「……」

学の言葉に、目が覚めたような気がした。

ほんとだ。

『うみくん』を庇ってできた傷を…

どうして残してる?

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