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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/11 11:19:35

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「…それで?」

朝子の兄貴は…

不機嫌極まりなかった。

「…朝子の、元婚約者の話が聞きたいんです。」

「朝子と暮らしてるのに、なぜ俺に聞く?」

…いちいち言い方がトゲトゲしい野郎だ。

「朝子に聞けないから、お兄さんに」

「勝手にそう呼ぶな。」

「…東さんに、聞く事にしただけです。」

ああ…本当に…いちいちムカつく。


「そんな事知ってどうする。」

「…朝子のトラウマを、ちゃんと知っておきたいんです。」

「トラウマ?」

「何かと…俺と元婚約者が同じだと言ったりするので。」

俺がそう言うと、兄貴は一瞬俺を上から下まで眺めて…

「…ふっ…」

鼻で笑った。

ムカッ。

「朝子がなぜ、あの人と君を同じと言うのかは分からないな。」

つまり、見た目は全然違う…と。

別にいいさ。

その方が俺もいい。

顔が似てるって事で選ばれるのは嫌だ。


「…何も言わないと言ってました。」

「組織を背負って立つ人だからな。話せない事も多かっただろう。」

「…組織を背負って立つ人?」

「ああ。」

「…警察の特別機関?」

「ああ。」

「……」

朝子は…そんな大物と許嫁だったのか?

「…何なんだろうな。」

溜息が出た。

「…きっと朝子は…生まれ育った環境のせいで、その人に恋をせざるを得なかったんだろうけど…」

「……」

…ダメだな、俺。

朝子に相談しても無駄だ。なんて思った自分を呪った。

相談じゃなくても。

ただ話すだけで良かったんだ。

俺の胸の内。

ずっと思い悩んだ自分の立ち位置や…

これから目指したい物。

それを決定付けてくれたDANGERの事。

俺は何かを背負って立つような立派な男じゃないが…

朝子を泣かせるような男と…並んでどうする?


「…朝子の顔の傷は、その人を庇ってできた物だ。」

「え…っ…」

兄貴の思いがけない言葉に、俺は少しばかり…ショックを受けた。

『この傷で手に入れた物と、失くした物がある』

朝子は…以前、そう言っていた。

…手に入れたのは…

許嫁の事か?

失くした物は…


何なんだろう。

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