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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/11 10:30:03

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「おかえり。」

「…あ…ただいま…」

帰ると、久しぶりに朝子がいた。

どうせ、いないかな…なんて思ってた俺は、溜息をつきながら家に入った。


「…今日、早番だったんだ?」

「うん。あ…そっか。映、あたしより早く出たもんね。」

「ああ…」

「カレンダーにシフト書かなくなったもんね…書いておくね。」

「…ああ。」


ここ二ヶ月…

朝子は表情も暗くなって…あまり喋らなくなったし、何より…

俺に、心を閉ざした。


でも…今日の朝子は…

「…うん。美味い。」

「ほんと?ありがとう。」

久しぶりの、一緒の夕飯。

久しぶりの…笑顔の朝子。

俺は嬉しかった。

笑顔になった理由が何か分からないが…


俺がどれだけ努力しようが、朝子は暗い顔のままだった。

そりゃあ…何も相談なくアメリカになんて行ったら。

たいていの人間は…怒る。

だが、朝子は怒らなかった。

けど、怒ってくれた方が良かったぐらいだ。

無言の抵抗をされているみたいで…正直イラついた。


…悪いのは俺だ。

だから素直に謝ったし…出来るだけの事はしているつもりだ。

…いや…まあ…

笑顔が戻ったなら。

もう、文句はない。


ただ…

結婚への情熱が、冷めている俺がいる。

朝子の事は好きだし、一緒にいたいと思うが…

会わないまま、反対し続ける朝子の親や…

それに対して、『仕方ない』とまとめてしまう朝子。

いくら特殊な環境で育ったからと言って…

俺への気持ちを『仕方ない』で押さえ込まれている気がしてしまう。


それと…

まだ、俺が…

F'sに受け入れられていない。

…そりゃあ、反対もされるか。

こんな、職業が安定していない男…

警察の特別機関なんて、立派な仕事の家に生まれた朝子を…

任せられないって思われて当然か…


「…朝子。」

俺は意を決して朝子に言う。

「…何?」

「結婚の事なんだけど。」

「……」

「…俺がF'sに入るまで、待ってくれないか?」

「…入れるの?」

「入ってみせる。」

「……」

「だから、信じて…朝子?」

突然、朝子が泣き始めた。

すごく…悲しそうに。

「あ…朝子…」

朝子を抱きしめて。

「…本当に、頑張るから。」

耳元で言うと。

「…違うの…」

朝子は小さな声で言った。

「…許嫁にも…最初…そう言われて…」

「え…」

「結婚、延期してくれって…あたしを受け入れる自信がないって…」

「……」

そう言えば…

過ぎた事だから。と、俺は気にしていなかったが…

これは…

あきらかに、トラウマ…ってやつだよな。


「朝子、でも俺は違う。」

朝子の涙を拭って、目を見て言うと。

「同じだよ…」

ショックな言葉…

「彼も…あたしには何も言わなかった…」

「……」

「アメリカに行きたいなんて…何も…」

「…アメリカ…?」

さっきまで笑っていたのに。

朝子の涙が止まらなくなって。

俺は…




朝子の兄貴に会う事にした。


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昨日から20分〜30分で更新したり、いつも通りの一時間間隔更新したりしてます。
ご訪問ありがとうございますm(_ _)m

連休突入の方、それはそれで盆行事等でご多忙と思います。
お仕事の方もファイトです(๑•̀ㅂ•́)و✧
何もないお休みの方は、しっかりお身体休めてくださいね✨

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