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再婚に至るまで⑪

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2017/08/09 00:01:07

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入籍前日にHIV検査に行った。
大丈夫と信じたいけど、万が一を考えると朝から怖かった。
怖い思いするくらいなら不特定多数としなきゃ良いだけなのに自業自得。
でも入籍前に結果を知りたい。
即日結果が出るところで、なんとなく良い方位の場所を選んだ。


電車に揺られること1時間。
旧居に程近い場所に向かった。
午後の時間に行ったが、もちろん朝から何も食べれず。
検査場所に近づくにつれ、不安で不安で止めたくなる気持ちをどうすることもできず、行くことを話していた友達に電話で気を紛らわせてもらい、途中にあった神社でお参りをし、なんとか14時過ぎに到着した。



受付No.9。
早く入ったつもりが、すでに8名の人が来ていた。
その後も続々とやってくる。
男性ばかりのイメージだったが、女性も多く、私より若い人たちもいっぱいいた。

みんなどんな気持ちなんだろう。
同じようにドキドキしてるのかな?

カップルで来てる人以外はみんな無口で、固い表情の人ばかり。
早く結果を聞いて晴れやかな気持ちで後にしたい。
ここにいる全員の願いだろう。


ここではもちろん受付Noで呼ばれる。
説明の部屋、採血の部屋、結果報告の部屋。
全部で3回呼ばれることになる。

説明の部屋でどんな説明を受けたか正直覚えてない。
けど、確か検査の流れとエイズ等感染病についての話だったと思う。

1回目の呼び出しも緊張したが、採血が苦手な私には、採血タイムが苦痛だった。
採血の部屋には2名の看護士さんがいて、淡々と作業をしていた。
私の担当の看護士さんに採血が苦手な旨を伝えたら、最低限の量だけにしてくれたような。
もう一人の看護士さんに「これで検査できるよね?」と確認していたから。
「それでは、また待合室でお待ちください。」との言葉で部屋を出て、結果報告のその時を待った。


待合室で説明の際にもらった冊子に目を通していたが、当然のごとく内容なんて頭に入らず。
極度の緊張状態で、早く呼ばれたいようなまだ知りたくないような、なんとも言えない時間を過ごした。


「受付No.9の方、お入りください。」

おじいさん先生に呼ばれ、個室に入る。

「これが結果です。」

“陰性“と書かれた一枚の紙を見せられた。

「検査できる期間のものについては陰性です。」


“陰性“

この文字、この言葉で心の底から安堵する。


「ありがとうございます。」

おじいさん先生のお陰ではないのに自然とお礼の言葉が出てしまった。

「最初に説明があったと思いますが、HIVの抗体ができるのに数週間かかるので、3ヶ月以前のものについては陰性と言えるのですが、それ以降にもし感染の可能性があった場合には今日の検査ではわからないという点にご注意ください。でもまあ~」

先生の説明を聞きながら、ここ数年はマサとしかしてないから絶対大丈夫と確信する。
もう心は晴れ晴れしていた。


帰りは自然と笑みがこぼれる。

再度神社に寄りお礼をした。
友達にもすぐに連絡をした。

急にお腹が空き、16時頃、この日初めての食事を摂った。


明日は清清しい気持ちで入籍することができる。


この日の夜はいつも以上に愛し合った。

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