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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/10 18:34:52

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「おはよ。」

目を開けると…至近距離に映がいて。

「…えっ…」

あたしが驚いて体を動かすと。

「よく寝てたな。全然目覚まさなかった。」

映は…真顔のままで言った。

「ね…寝てないの?」

「いや?寝た。」

はっ…そう言えば…あたし、映の膝枕で寝たはずなのに…

ここは寝室…

「…あたし、歩いて…?」

「お姫様抱っこってのをしてみた。」

「おひ…お姫様抱っこ?」

「こうやって、抱えて…」

映が両手で持ち上げるフリをした。

き…

きゃーーーーー!!

「おも…重かったでしょ!?」

「頭と同じで重くねーよ。」

「う…はっ…そう言えば、ハリーは?」

「ん?帰った。」

「え…いつ?」

「いつだったかな。眠くなったから帰るって。」

「……」

「全く…しっかり邪魔だけしやがったよな。」

…だけど…

そうは言っても…

あたし達、ちゃっかりお風呂で……し…しちゃったし…

布団をギュギュッと掴みながら照れてると…

「…え…これ…」

右手の薬指に…指輪…

「クリスマスプレゼント。」

「……」

つい、口を開けて…指輪と映を交互に見た。

「あ…え…と…」

「婚約破棄したって聞いたから、急ぐ気はねーんだけどさ……」

映はそう言ってあたしの髪の毛を撫でて。

「…って、十分駆け足でここまで来たか…」

小さく笑った。

「そ…そうだよね…あたしも…恋なんて出来るって思ってなかった…」

「……」

「あっ、でも…すごく…」

「…すごく?」

「…好き…映の事…すごく…好き…」

恥ずかしいけど…

指輪がすごく嬉しくて…

「…朝子。」

「…ん?」

「…いつか…朝子の気持ちが…そこに向いたらでいいから…考えてくれないか?」

「え…」

「…結婚。」

「……」

一瞬、目の前が真っ白になった気がした。

そんなあたしに気付いたのか…

映は、ギュッとあたしを抱きしめて。

「…悪い。まだ…そんな気になれねーよな…」

耳元でそう言った…けど…

「ち…違うの…」

あたしは、映から離れて…映の目を見て言う。

「…プロポーズ…?」

「…そのつもり…」

「……」

「いや、きちんと言えてないよな…」

映は起き上って…あたしの体を起こすと。

「…東朝子さん。」

「…はい…」

かしこまった声で。

「…結婚しても、苗字の漢字が変わらないのは…物足りないかもしれないけどさ…」

「……」

「ヒガシアサコから、アズマアサコになる気になったら…いや…」

映は正座して。

「アズマアサコに、なって欲しい。」

「…映…」

「一緒に、幸せに…」

あたしは…驚いて声が出なくなった。

目の前で…映が…

「…ど…どーしたんだろーな…俺…」

映が、ポロポロと…涙を…

「あー…カッコわりー…台無しだ。」

涙をゴシゴシと拭く映を、あたしは…

「映…」

ギュッと抱きしめる。

そして…

「うん…一緒に…幸せになる。ありがとう。すごく嬉しい…」

「朝子…」

「…お嫁さんに、してくれる?」

そう言って映を見上げると。

涙目の映は…

「…ちくしょ…何で涙出るかな…俺…」

ますます…涙を溢れさせた。

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