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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/10 12:50:32

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ピンポーン

朝子も俺も休み。

朝までセックスをして…そのまま、朝子を抱きしめて心地良く眠ってる所に…チャイムが鳴った。

「…あ…もうこんな時間…」

時計を見て朝子が言った。

…九時。

確か…五時に時計を見た。

「…出るのか…?」

俺が朝子の腕を掴むと。

「…お兄ちゃんかもしれないから…」

朝子は小さな声で言って、俺の腕を外して…服を着た。


…妹の休みの日に、連絡もせず朝から来るか?

全く…

シスコン野郎だな。


「ごめんね。」

玄関から声が聞こえる。

「起こしたか?」

「でも、もうこんな時間だから。」

「これ。」

「あ、ありがとう。もう直ったの?」

「新しいの買えばいいのに。」

「愛着があるの。」

「…少し音が小さくなるようにしておいた。」

「わ…ありがとう。」

…もしかして…

ドライヤーか?

兄貴、確か…警察の特別機関って言ってたよな。

修理工かよ。


しばらく…沈黙が続いて。

「…あいつが来てんのか。」

兄貴が言った。

「…うん。」

「泣かされてないか。」

「幸せ。」

「……」

……

「あ、お兄ちゃん、おかみさんにお土産ありがとう。」

「いや…大したもんじゃないから。」

「でも、すごく喜んでた。」

「そっか…。俺、もう行くわ。風邪ひくなよ。」

「うん…ありがとう。今月はこっちにいるの?」

「どうかな…急に呼ばれる事もあるから。」

「…仕事だから仕方ないけど…」

「ん?」

「クリスマス…一緒に居れたらいいね…」

「………そう言えば、そういうイベントがあるか…忘れてた。」

「もうっ。」

「ははっ。ま、おまえも無理するなよ。それと、たまには帰って来い。」

「…うん…」

「みんな、待ってる。」

「……ありがと。」

ドアの閉まる音。

それから、ドライヤーを仕舞う音。

それから…

「もう少し寝る?それとも朝ごはん食べる?」

寝室に顔をのぞかせて、俺に問いかけた。

「…飯食おうかな。」

「分かった。」

朝子を抱きしめて、もう少し眠っていたい気持ちもあるが…

「朝子。」

「ん?」

キッチンに立ってる朝子に、問いかける。

「朝子の兄貴、女いんの。」

「え?あ…うん…」

上半身裸の俺を見て、朝子が照れた。

「…何回も見たクセに。」

Tシャツを着ながら言うと。

「そ…そんなに、見てないもん…」

…可愛い。


「えっと…お兄ちゃんの彼女は…」

ああ、そうだった。

俺が聞いたクセに。

「華月ちゃんの、お姉さんなの。」

「…は?」

「え?」

華月の姉って…

「サクちゃん?」

「知り合い?」

「イトコだ。」

「…え?じゃ…華月ちゃんともイトコなの?」

「ああ。」

「華月ちゃん、そんな事、一言も言わなかった…」

そう言って、朝子は少しだけ唇を尖らせた。

「あー…クセみたいなもんだろうな。華月とは母方のイトコだけど、あいつんち、おふくろさん身バレせずに業界人やってるから。」

「そっか…でも…ちょっと安心…」

「何が。」

「…あたしだって、ヤキモチ焼く事あるよ?華月ちゃん可愛いし…お互い最初から呼び捨てしてたから…ちょっと気になってた…」

…大半の女…特に業界人の身内は、呼び捨てる事が多いが…

ま、俺はそんなに関わる事もないか…。


「朝子、ヤキモチ焼きだったんだな。」

キッチンに入って、朝子の後から腰を抱き寄せる。

「そ…りゃあ…」

「…何も心配要らねーよ。俺、モテねーから。」

「嘘ばっかり…」

抱きしめてキスをして…

あー…もう、このままここで暮らしてー…なんて思った。

朝子と一緒なら…

何でも出来る気がしてきた…。

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