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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/10 10:05:04

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「…すごく…好きになった人は?」

朝子ちゃんと話してると、付き合った人数を聞かれて…

たぶん二桁…それも正確には覚えてないが…まあ、二桁いるよな…と思って答えた続きで、そう聞かれた。

…すごく好きになったのは…

「…すごく好きになったのは…一人だな。」

あ。

でも…付き合ってねーな。

おまけに、もう人のものだしな…


「じゃ…その次ぐらいに好きだったのは?」

その次…

コノちゃんか…

「…それも一人かな…」

けど、それも付き合ってねーや。

ははっ…

…はっ…

俺、もしかして…

本気で好きになった子とは付き合えねー…とか?


だいたい…俺は…

恋愛に関する沸点が低い気がする。

だから、割と早い内から手当たり次第と言うか、来るもの拒まずで付き合った。

だけどそのたび…

つまんない。

そう言ってフラれたり…

好きになってくれないのかって言われて、面倒になって別れたり…


「…映くん。」

俺が眉間にしわを寄せそうになってると。

「ん?」

「あたし…その…すごく好きになった人より…上にいけるかな…?」

あ。

俺…バカだ。

慌てて、朝子ちゃんの肩を抱き寄せて。

「…こんなの、バカ正直に言うって…バカだな、俺。」

ギュッ。

抱きしめた。

「えっ…」

「ごめん。気になるよな…」

「…う…でも…あたしだって、バカ正直に余計な事言ったし…」

「…似た者同士か。」

「…ふふっ…」

「……」

「……」

朝子ちゃんは…

コノちゃんを超えたと思う。

が…

千世子を超えたかと言うと…

それは、まだ分からない。

今はイギリスにいる千世子に会う事もなければ、噂を聞く事もない。

イベントの時には帰って来ていたらしいが…会う事はなかった。


だが…

朝子ちゃんなら。と、思わなくはない。

きっと…千世子を超えられる。

…忘れさせてくれる。


「…好きだよ、朝子ちゃん。」

朝子ちゃんの頬を撫でると。


「…ねえ、映くん。」

「ん?」

「…朝子…って、呼び捨てにして…くれない?」

朝子ちゃんにそう言われて…つい、目を逸らした。

…呼び方に関しては…あまり触れないようにしてたつもりだった。

確かに、『うみくん』と間違えられたのが痛いのもあって、意地になっていたかもしれないが…

朝子ちゃんに『映くん』と呼ばれる事に対しての…独りよがりの勝手な対抗心…か?

いや…

そう呼ばれても大丈夫だ。と、言い聞かせていたのかもしれない。

朝子ちゃんは…千世子じゃない。


「絶対、もう…間違えたりなんかしない。」

「…いや、そうじゃなくて…」

「お願い。そう呼ばれたいの。」

「………じゃあ、俺の事も…映って呼んでくれる?」

「え…?」

無理かもしれないが…提案してみた。

「くん…って付けられるの、なんかさ…やっぱ慣れないっつーか…余所余所しい気がしてさ。」

「…映…」

「うん。」

「映…」

繰り返し呼ぶ朝子ち…朝子は、真っ赤。

「…朝子。」

朝子の頬を撫でて…キスをした。


…大丈夫。

ちゃんと…愛しい。

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