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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/09 14:32:08

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あっと言う間に…火曜日が来た。

その間も、映くんは毎日メールをくれて。

あたしも、最近は…少しずつ、映くんに質問を投げかけるようになった。

『映くん、誕生日はいつ?』

『5月10日。朝子ちゃんと数字が反対だろ』

『え?あたしの誕生日、知ってるの?』

『知ってるよ。10月5日。プレゼント何が欲しい?』

来週、あたしは誕生日を迎える。

22歳。

本当なら…結婚したであろう二十歳をとっくに過ぎたけど…

もう、そんな事を考えても、悲しくなくなった。

…映くんのおかげだな…



「お邪魔します。」

夕方、約束通り…映くんが来た。

「へー…」

映くんが、ぐるりと部屋を見渡す。

「あ…あの…あまり見ないで…」

狭い部屋だけど、持ち物は少ない。

引っ越した時、あまりのシンプルさに寂しくなった。

それで…今日は花なんか飾ってみたけど…

「花があるっていいな。」

「…ほんと?普段は飾ってないけど、あまりにもシンプル過ぎるかなと思って…」

「俺が来るから飾ってくれたんだ?」

「え…っ…」

「…サンキュ。なんかマジ…朝子ちゃんには癒されっぱなしだ。」

そう言って、映くんはあたしの頭を撫でた。

う…うわ…

あたし、真っ赤になってないかな…


しばらくテレビでも見ててもらう事にした。

「DVDプレーヤーとか持ってないんだ?」

「あ、うん…あたし、テレビが自分の部屋にあるのも初めて。」

「そっか。じゃ、今度一人暮らし祝いでプレゼントする。」

「…え?」

「一緒に映画見たりしたいし。」

「……」

な…なるほど…!!

DVDプレーヤーって、そんな素敵なアイテムだったのね!!

「あっ、でも…それって高いんじゃ…」

「半分は俺が使うわけだし。気にしなくていーよ。」

「……」

半分は俺が使う…って、何だか嬉しかった。

いつも来てくれるって事…?


食事の支度が出来て、テーブルに料理を並べる。

あたしは何がいいかなって散々悩んで。

「おー、ハンバーグ。」

「男の人って、だいたい好きだ…って職場の人に聞いたから…」

『あずき』でおかみさんに聞いたら、そう言われた。

「うん。好き。美味そ。」

映くんは座布団に座って『いただきます』って手を合わせた。

「うん。上手い。」

一口食べて、そう言ってくれて…

あたしはホッとすると同時に…自分がすごく笑顔になってる事に気が付いた。

笑顔になれるって…幸せな事だな…。


楽しい食事を終えて、片付けをしてる間休んでてって言ったのに。

一緒に片付けたら早く一緒に休めるから。って…映くんは片付けを手伝ってくれた。

優しいな…

何だか、夢みたい…


「誕生日、どこか出掛ける?」

食後に紅茶とフルーツを出して。

それを食べてる所で…映くんが言った。

「映くん、仕事は?」

「俺はどうにでもなるから。」

「そうなの?」

ステージを見る限り…

すごく上手いって思ったけど。

音楽に疎いあたしは…あのステージを見ても、映くんのバンドのCDすら買ってない。

CDプレイヤーも持ってないしな…

…よく考えたら、失礼だ。

明日、仕事に行く前に…CDショップに寄ってみよう。

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三時に数話連続更新します。

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コメント2

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6582141・08/09

    カオリさん
    みんなが幸せな世界になればいいですよね〜。
    朝子ちゃん、せっかく外に出たのだから、変わって欲しい(*´∀`*)

  2. カオリさん(47歳)ID:6582113・08/09

    朝子さんはやっぱり苦手だけど…
    幸せにはなってほしい。

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