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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/09 10:54:07

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「急にごめん。」

「いえ…早番だったので。」

昨日メールで会えないかと聞かれて…

今日は早番で14時までだったあたしは。

一度帰ってシャワーをして。

お化粧も…ちゃんとして…

服も…ちょっと、色々悩んだりして…

…楽しかった。

ウキウキしてる自分に気付いて。


待ち合わせたのは…あたしには初対面のつもりしかないけど…

東さんが言う『再会したベンチ』でだった。


「モノトーンが好き?」

「え?」

「いつも黒とグレー着てるから。」

「あ…に…似合わない…?」

「いや?似合うけど、俺的には朝子ちゃんはパステルカラーだなって思って。」

パステルカラー…

「…あたし、あまり明るいイメージじゃないでしょ…?」

「自分で決めてるだけじゃ?」

「……」

東さんはあたしをじっと見て。

「色々勉強するって言ってたっけな。ついでに冒険もしてみよーぜ。」

そう言って…

「えっ…」

手を取られた。

「なっ…」

「男と手を繋いだことがないわけじゃないよな?」

「……」

ないかも…。

あたしが無言でそう訴えると。

「…マジで?」

東さんは目を丸くした。

「…そんな経験もなくて…悪かったですね…」

つい、嫌味っぽい言い方になった。

だって…

あたしぐらいの歳の女が、みんな普通に恋愛して来たって決めつけてる…

そっちの方が、どうなのよ。

どうせあたしは…


何だか、ウキウキしてたのがバカらしくて、悔しい気持ちが湧いた。

ああ…

あたし、こういう所もちっちゃいよね…


「ごめんごめん。朝子ちゃん可愛いから、絶対モテるって思ってるからさ…」

東さんが、空いた方の手で頭を掻きながら言った。

「…え?」

「じゃ、俺が朝子ちゃんと手を繋いだ最初の男ってわけだ。」

東さんはギュッとあたしの手を握ると。

「今日は、こうしてていーか?」

もう…

絶対、嫌って言えないような…

笑顔を見せた。


「…そう言えば、初めてじゃなかったです。」

あたしが小さくそう言うと。

「ほら、やっぱあるだろ?」

東さんは笑ったけど。

「…先月の…イベントの時、東さんに…」

「…あ、あれかよ…」

帰るって言ったあたしに、東さんは最後まで見て帰れ。って。

あたしの手を取って…客席まで…。


たかが、連れ戻されるための行為だったのに。

あたしは、かなりドキドキした。


「…じゃ、これが正式に…初めての手繋ぎって事で。」

まるで…中学生みたい。

内心そう思いながらも…

あたしは、東さんの言葉に…

少しだけ、笑顔で応えた。

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コメント2

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6582111・08/09

    ソフィーさん
    許婚がいたって事で、真っさらな恋は初めての朝子ちゃん(*´∀`*)
    上手くいくといいな〜。

  2. ソフィーさん(71歳)ID:6582053・08/09

    朝子ちゃん、かわいい。

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