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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/08 23:30:48

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「ちわー。織姉いる…あれっ?」

二階堂本家の広い廊下から、元気な声が聞こえて来た。

この声は…

「うっわ、わっちゃん久しぶり。元気だった?」

ソファーをまたいで座った紅美に、俺は苦笑い。

ほんとこいつは…変わらないな。

「相変わらず、行儀悪いな。」

こんなんじゃ、嫁の貰い手がないぞ?

喉まで出かかった言葉を飲み込む。


俺は現在アメリカに単身赴任中。

こうして、束の間の休暇にコマメに帰国しないと…

娘の夕夏に忘れられてしまう。

「ああ、紅美。いいとこに来た。ちょっと見てて。」

空がキッチンから娘の夕夏を連れて来た。

「あっ、紅美ちゃんっ。」

「おっす、夕夏。」

夕夏はためらいもなく、紅美の膝に座った。

「夕夏、パパの膝においで。」

俺が両手を広げたけど。

「パパはあとで〜。」

…後でだなんて…寂し過ぎる…


「紅美、なんか感じ変わったな。」

泣きそうなのを我慢して、そう言うと。

「そ?どういうふうに?」

紅美は短い髪の毛をかきあげた。

「きれいんなった。」

会うたびに言ってしまってる気もするが…

実際紅美は、会うたびにキラキラして見える。

空には口が裂けても言えないが…

二階堂一族の中で、紅美の美しさはずば抜けていると思う。


「本当〜?」

そう言って笑う紅美。

うん…可愛いな。

決して一人の女としてそう見てるわけじゃなく、可愛い姪っ子ってとこだろうか。


「ああ。で?今日は?」

「織姉に相談があってさ。」

「本部に出かけたはずだぜ?」

「あ〜、タイミング悪いな。」

二階堂は秘密組織ではなくなった。

だが、まだ名残はある。

それでも、ヤクザを装う必要がなくなっただけでも…大きい。


「急ぎか?」

「うー…ん…ま、早い方が都合はいいんだけどね。」

「深刻な問題か?」

紅美の眉間のしわを見て問いかけると。

「父さん、説得してもらおうと思ってさ。」

「説得?」

「うん。」

「何の説得?」

紅美は夕夏の髪の毛をクリクリにしながら。

「父さん、あたしを嫁に出したくないみたいなんだよね…」

つぶやいた。

「……」

嫁に出したくないみたいなんだよね…

って。

「結婚すんのか!?」

つい、大声を張り上げた。

「誰?誰が結婚?」

その大声に、二階にいた空がかけ下りて来た。

「いや…紅美が…」

驚いた顔のまま言うと。

「えっ、紅美…結婚…?」

空は眉間にしわを寄せた。

そりゃそうだ。

紅美は…海と終わらせた後、沙都と…

だけど、その沙都はアメリカのみならず、世界でバカ売れ中。

日本に帰って来る暇もなさそうだし…

紅美と続いてるとは…なぜか、思えない。

となると…

華音か?

いや、でも…

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コメント3

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6588105・08/23

    マコトさん
    いつもありがとうございます😊
    毎日たくさん更新してるのに、読みに来てくださって感謝です✨

  2. マコトさん(29歳)ID:6588089・08/23

    ヒカリさん
    好きです!!!
    すみませんなことないです!

  3. ヒカリさん(99歳)ID:6581824・08/08

    次でラスト!
    遅くまですみません!

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