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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/08 16:31:28

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それからも…

あたしとノンくんは、普通にバンドメンバーとして仲が良かった。

自分の気持ちに気付いてない…とは言いつつ。

ノンくんは随分と居心地のいい人になった。

あ、怒ってる。って思っても、ヤキモチなんだろうな…って笑えたり。

酔っ払ってベタベタして来た時は、少しだけ相手して軽く引っ叩いたりしてかわした。


沙也伽の悪阻が落ち着いて、安定期にも入って。

お腹に差し支えがない程度のプレイが出来るようになった頃、学が加入して初めての新曲を何曲か合わせて…

ノンくんのギターに…身震いした。

それには学が強く感化されて。


「もー、ハンパなかった。」

新曲を合わせた日の夕食で。

学は、ノンくんがどれだけすごかったかを、繰り返し語った。

それを聞いたチョコは、とても嬉しそうで。

父さんも嬉しそうだったけど…ギタリストとしてはヤキモチもあったみたいで。

夕食の後。

「華音はどう弾いてた?」

って、ギターを持ってソファーに座ると。

「そこはそうじゃなくてさ。」

学と並んで、ギターを弾いて。

それを見た母さんは…

「チョコちゃん、ありがとね。」

チョコの頭を撫でながら…そう言った。


何だか…

毎日が穏やかで楽しくて。

幸せだなあ…って。

思ってたんだけど。


ピンポーン


「…誰だろ、こんな時間に。」

あたしが玄関に出ると。

インターホンに…見覚えのある顔が映ってる。

「…ご用件は?」

あたしが低い声で言うと。

『あなたと話がしたいのよ。』

向こうも、低い声。

あたしは少し悩んで。

様子を見に来てたチョコに。

「ちょっとあたし出てくる。」

そう言って、携帯と財布を手にした。

「え…紅美ちゃん、今の女の人…誰?」

「ああ…ちょっとした知り合い。」

「でも…何だか…」

「大丈夫。ダリアにでも行ってお茶してくるだけだから。」

「…気を付けてね。何かあったら、連絡してね?」

「うん。ありがと。」


あたしは靴を履いて外に出る。

門の前に、久しぶりに見る姿があった。

…薫さん。


ノンくんを落ちぶれさせようと必死になって、曽根さんさえも利用した女。

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