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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/07 16:38:25

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「あ…あたし達、イトコだしねー。」

わざと笑いながら言うと。

「イトコ婚って珍しくないんだぜ?」

ノンくんはキュウリをつまみ食いしながら言った。

…実際、血の繋がりはないし…

イトコ婚だろうが…何だろうが…

関係ないんだけどさ…


「母さん大賛成。ノンくんと結婚するなら、紅美が姑と不仲で…なんて悩まなくて済みそうだし。」

母さんが嬉しそうに言った。

「ちょ…ちょっと待ってよ。」

あたしが狼狽えてるのを、チョコはキョトンとした顔で。

学はニヤニヤして面白がってるように見えた。


「おまえが言ったんだぜ?言ったら考えるって。」

「い…言ったけど…」

「けど?」

「……」

ずるい!!

ずるいよ、この男!!

あたしがそう言うように、わざと自分から話を振って来てさあ!!

「…あたし、こんなプロポーズはやだ。あたしにだって、女としての夢ぐらいあるんだから。」

唇を尖らせて言ってみる。

「ほお。どんなのがいいんだ?あ?」

ノンくんはあたしの隣…しかも少し体を密着させて座ると。

「女としての夢は叶えてやらなきゃな。」

ちょっと…いい声で言った。

「そ…そんなの、教えない。言った通りにされるのも萎える。」

「ははっ。我儘な奴。」

距離が…近いよ。

「……」

少し体を引いて、変な顔をしてるであろうままで…ノンくんを見る。

「…何だよ。その顔。ブスだな。」

「そのブスに嫁に来て欲しいって言ってるの誰。」

「撤回だな。ブスは勘弁。」

ノンくんはそう言って立ち上がると、再び食事の支度をし始めた。

そんなノンくんの向こう側で、なぜかチョコは真っ赤な顔をして、軽く固まってる。

あたしがそんなチョコを見てると。

「く…紅美ちゃん、ちょっと、こっち…手伝ってもらっていい?」

チョコが自分の荷物を持って、あたしを別室に誘った。

「ん?うん。」

布地や糸の入ったバッグを抱えて、チョコの裁縫室と呼ばれる部屋について行くと。

「…あのね、紅美ちゃん。」

「うん。」

「あの…」

チョコは真剣な…だけど赤い顔のまま。

「華音さんて…すごく…飄々としてて、分かりにくい…よね?」

そう言った。

「え?うん…まあ、そうだよね。」

「でも、さっきの…本気なんだよ…」

「…なんで?」

チョコ、不思議な事言うなあ。って思って見てると…

「あたし…前に、さくらおばあさまとお出かけした事があって…」

「うん。」

「その時、華音さんの話を色々聞かされたの。」

ばあちゃん、ノンくんが可愛くて仕方ないんだもんなあ。

ま、あんなにばばっ子なら、当然か。

「で?」

「…おばあさま…言ってた。」

「……」

「華音さんは、嘘つく時…親指で唇を触るクセがある…って。」

「……そんなの、ただのクセじゃない?」

「でもさっき…紅美ちゃんをブスって言った時…」

「……」

「…触ってたよ…」

さっき…ノンくんは。

あたしをブスと言い。

ブスだから、プロポーズは撤回って言った。

…確か…

腕組みして…たけど…

唇、触ってたかな…あ?


チョコは興奮した様子で。

「あたし、華音さんの見ちゃいけない所を見たような気がして、固まっちゃったけど…」

あたしの手をガシッと掴んで。

「紅美ちゃん、本気で愛されてると思う。」

目をキラキラさせながら…そう言った。

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