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【小説】ボク恋~完結編~(BL*R18)

性懲りもなくBLです。BLとは男子と男子が愛し合う事です。くれぐれもご注意ください。

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キーン《272》

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テーマ:小説 > BL

2017/08/08 22:04:59

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☆ボクはそれでも恋をする☆       




夕方になるとタクミは荷物をまとめて
部屋から出てきた。


「ボク、寮に戻るね」

「送っていこうか?」

「うんん、バスで行くから」

「そうか、気を付けていけよ」

「はい」


リビングのソファから立ち上がり、タクミを
玄関まで見送りにいく。

いつものスニーカーをはき、クルッと振りかえ
り、チュッとキスをした。


「いってきます」

「いってらっしゃい」


玄関のドアが開き、名残惜しそうにタクミが
手を振る。


「じゃ!」


パタンとドアが閉まる。
カオルはタクミの足音が聞こえなくなる
まで玄関に立っていた。










入口のプレートをひっくり返し、タクミは
自分の部屋へ行く。

マンションとは違い、狭くて暑い。
不在の間、閉め切られていたせいで、空気が
淀み、なんとも自分臭い部屋だった。


「ここってこんなに臭かったけ?」


荷物を部屋の隅に置き、窓を開けた。


「あっつい~」


南向きの窓からは容赦ない灼熱の空気が
入ってきた。


コンコンコン


ノックの音に振り向くと、ドアを足で
押さえているガクがいた。ガクの手には
冷え冷えのかき氷があった。


「梶、おかえり。氷食う?」

「食べる!食べる!ただいまぁ」


ガクは部屋の真ん中にあるちゃぶ台に赤い
シロップのかかった氷を置く。

タクミはエアコンの温度設定を25度にして
窓をしめ、氷の前に座る。


「これ、どうしたんですか?」

「寮のおばちゃんが夏休み最終日だから
かき氷マシーンを自由に使えるように
してくれてるんだよ」

「わ~、氷食べ放題?」

「そういうこと。腹下すなよ」

「ふふふ、もう痛いから大丈夫」

「は?」


タクミはスプーンでシャクシャクと赤い
山をくずし、大きく開けた口へ氷を運ぶ。


「ん~、おいひぃ」

「んじゃ、俺もいただきます」


ガクも赤い氷を頬張る。


「んめ~」


2人はしばし、頭をキーンとさせながら
氷を堪能した。






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