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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/07 15:22:02

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たっぷりと刺激を受けて、スタジオを出ると。

「あ…いい匂い…」

キッチンから美味しそうな匂いが…

「今夜は肉か。」

ノンくんが嬉しそうに階段を上がって。

「麗姉、手伝うよ。」

手を洗いながら言った。

「ま、嬉しい。我が娘は?」

母さんが大きな声で言う。

「あたしは応援してるよー。」

ソファーに座ってそう言うと。

「もうっ。」

母さんは唇を尖らせて。

「どこの娘だ?」

ノンくんは母さんにそう言いながら、手元の野菜を切り始めた。


「学とチョコは?」

テレビを付けながら問いかけると。

「もうすぐ帰るって連絡あったわ。」


学とチョコは、まだ式こそ挙げてないけど、入籍は済ませてる。

で、最初は二人でどこかに住めば?って言われたにも関わらず…

入籍前だった、イギリスから帰った翌日から同居。

うちからそう遠くない場所に小さなお店を持った二人は、色んな人に手伝ってもらったり支えてもらいながら、毎日楽しく過ごしている。


「ただいまー。」

「ただいま帰りました。」

「あ、帰って来た。」

噂をしてると、二人が帰って来た。

「あっ、ノンくん。久しぶり…って、何で紅美がふんぞり返ってて、ノンくんが料理を?」

学があたしとノンくんを見て、眉間にしわを寄せて笑った。

「料理したいって言うんだから仕方ないじゃない。」

「俺は麗姉を手伝ってるだけだ。」

「我が娘は全然手伝う気がないみたいでね。」

「応援はしてるよー。がんばってー。」

「ノンくん、こんな娘で良かったら嫁にもらってやってくれない?」

母さんの何気ない一言に。

あたしはテレビのリモコンを落として足にぶつけて。

「いっ!!」

思いの外痛くて声を上げた。

「やだよねえ、こんなガサツな女。」

学はそう言って、チョコと共に手を洗って食器運びを手伝ってる。

「紅美が俺の嫁になりたくて仕方ないって言うなら、考えてやらない事もない。」

ノンくんがそう言うと。

「紅美ちゃん、こんなに身近に王子様が…」

チョコまでが、あたしを茶化した。

「何それ。反対に、ノンくんがどーしてもあたしに嫁に来て欲しいって言うなら、考えてあげないわけでもないけど。」

小指痛かったな~…って思いながら、大げさに小指を擦ってると。

「じゃ、考えてくれ。」

ノンくんが、テーブルにサラダを置いて言った。

「え?」

「ん?」

「ええっ?」

「……」

チョコと母さんと学とあたし…

反応は様々…

「どーしても、おまえを嫁に欲しい。って言ったら、考えてくれるんだろ?」

「……」

あたしは拾ったリモコンを、もう一度足の上に落としてしまった。

だけど…

今度は痛みも分からないぐらい…

驚きが大きかった。

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