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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/07 07:59:44

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「久しぶりだなあ、この感じ。」

曽根さんが、すごく嬉しそうに言った。

今夜はDANGER最後のカプリで。

僕と曽根さんは思いがけずオフをもらえて。

変装して…カプリに行った。

海くんも、仕事を終えてやって来て。

僕は…初めて、客席からDANGERを観た。

…ウズウズした。

本当なら、僕も…あそこにいたのになあ…って。

ちょっと、寂しい気持ちにもなった。

だってさ…

三人とも、すごく楽しそうだったんだ。


「沙都、もっと食え。美味いぞ。」

ノンくんがカニを取り分けてくれる。

まるでお母さんだよって、ちょっと笑える。

紅美ちゃんと沙也伽ちゃんは、カプリの女性スタッフと盛り上がってて。

僕達は男四人で、テーブルを囲んでる。

「あ、そう言えば…渡す物があるんだった。」

そう言ってノンくんが、ポケットから小さな包みを出した。

「ん。」

「何?」

「なんだ?」

「俺にも?」

僕と海くんと曽根さんに渡されたそれを開けてみると…

「あっ、これ…」

僕の包みには、ターコイズと白のブレスレット。

紅美ちゃんがしてたやつと、色違い。

曽根さんには、オレンジとブラウンで、海くんにはシルバーとえんじ色みたいな感じだった。

「俺だけ女子とお揃いっつーのも何だから。」

ノンくんはそう言って、首をすくめた。

「だからって、野郎全員もお揃いかよ。」

曽根さんは笑ったけど。

「ありがとう!!ノンくん!!嬉しい!!」

僕は早速左手首にそれをはめて、ノンくんに抱きついた。

「うわっ!!カニがつく!!カニが!!」

「六人でお揃いとか、ちょっと笑えるなあ。」

曽根さんはずっとブツブツそんな事を言ってる。

お揃い慣れしてなさそうだもんなあ。

僕は、昔から紅美ちゃんや学とお揃いの物を持ったりしてたから、むしろ嬉しいけど。

海くんは、何も言わずにさっさと手首につけてる。

曽根さんだけが…まだ手にして眺めたり文句言ったり…

「ばーちゃんとじーさんにも買ったから、八人お揃いだな。」

「あはは。これ八人分も買ったのか?」

海くんが笑いながら言うと。

「紅美に女子力高いって乗せられて。」

ノンくんも笑いながら答えた。


…今、この時間が…止まればいいのになあ…なんて思った。

僕は世界に出るためにアメリカに来てるけど…

こうやって、仲間って思える人達と、離れたくないよ…

…ホームシックかな…


「沙都、こぼれてるぞ。」

海くんに口の横を拭かれて。

「ったく…ガキかよ。」

ノンくんに笑われて。

「まーまー。ほっとけない所が沙都くんの魅力なんだから…」

曽根さんに、支えられて。

…僕、本当にみんなが大好きだなあ…って。



楽しいのに。



泣きたくなった。

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