ちはるさんのブログ

過去のプラトニックなお話です。

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2017/08/06 10:54:50

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志水先生のもとへ行くと、田北先生も隣にいた。


先生も笑っていない。


2人はただ私の顔見て 『こっちに来なさい』 と目で合図をし、部員が帰り支度をするざわめいた場所から離れた、廊下の隅で立ち止まった。







うちの部活では、志水先生のレッスンのあと、ほぼ100%、部長がこうやって呼び出される。


私が入部した時には既にこの流れは出来上がっていた。



たまに副部長やコンサートマスターと呼ばれる役職たちも呼び出されることはあるが、部長だけの時が殆どだった。





お説教を受けていることは一目瞭然なのだが、まだ部長になっていない頃の私は、先生たちと部長が、私達一般部員には入り込めない関係になっているようで羨ましかった。








と思っていたあの頃の自分を殴りたい。






志水先生の怒鳴り声も嫌なものだが、静かに淡々と叱られるのも結構キツイ。





廊下の隅で、3人で輪になるようにして話が始まる。


2人とも、私を静かに見ている。








『君はね、合奏中空席があるのをどう思う?』




このセリフを皮切りにお説教が始まった。







志水先生のお説教中、田北先生は何も言わない。

ただ黙って腕を組み、志水先生の話を聞いている私をじっと見ている。



私の視界の端で、こちらをずっと見ている先生の姿が見える。








一通り(予想通りに)お説教をすると志水先生は


『じゃあ村井、次僕が来るまでに全員参加できるように   お前は部長なんだから。
しっかりやりなさい』

と私に言い、続けて田北先生にこう言った。



『・・田北くんは・・どうする?』


先生は答える。




『・・俺はもうちょっと村井と・・・』




私は田北先生からもお説教されるのか・・
今日は散々だな・・・



志水先生はそれに対して何も言わず、ただ田北先生の顔を見て小さく頷いて、そのまま立ち去った。




田北先生と私だけ、寒い廊下に残った。

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