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好きな人はサイコパス ☆フィクションです☆完結しました! 番外編をゆるく書いてます。

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番外編・試す

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/08/02 16:13:34

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『今日はうちの組の店、一通り回るから。
ちゃんと全部覚えろよ?』


若頭モードのリュウは淡々とキャバクラとクラブを何件も回り、その都度俺を紹介した。


リュウの組の主なシノギは繁華街の一部の風俗店、飲食店からみかじめ料を徴収する事だ。
その代わり、縄張り内で面倒事が起きれば騒動をおさめる。

薬物と違法賭博は御法度な、比較的健全な組だ。




『銀次さんですね。よろしくお願いしますね。』

『どうも。』

愛想のいいキャバクラの店長がニコニコと握手を求めてきた。


『それより竜次さん、聞いてくださいよ~』

『なに?』

『うちの店で働いてた女の子が何人か姿消しちゃって』


キャバクラの女の子が急に来なくなるのは日常茶飯事だけど……


『ここも、か。』

『やっぱり他でも?』

『あぁ。』


ここまで紹介してくれた店でも何人も同じような事が起きてる。


『居なくなる前、明らかに様子がおかしかったんですよね。多分なんかキメてたのかもなー。』



『近日中に対処する。』

『お願いしますね。』


店長は態度はへこへこしてるけど
どこかリュウを試してる様にも見えた。

それは他の店でも同じ。




『これで一通り回れたか。』


車に乗り込み、リュウはふぅ、とため息を吐いた。

もうすっかり日が暮れていた。

道は出勤途中のキャバ嬢がチラホラ増えてきた。




『俺はこの後会合に出るから。
お前は柏木と一緒に飯食って先に帰れ。』


えー………………柏木とふたりで?


『……分かった。リュウは平気か?』

『何が?』

『お前、朝からろくに食ってないし。顔色悪いぞ?』


『大丈夫だよ。』


柏木はリュウを会合の行われる料亭におろした。





『何か食いたいものはあるか?』

『いや。特に……任せます。』

『………………………』





柏木は無言で車を走らせた。

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