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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/05 12:41:49

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「プロポーズ、撤回するよ。」

沙都にそう言われた時…

あたしは、軽く眩暈がした。


アメリカには…ついて行けない。

だけど…

プロポーズは、受ける。


そう…答えようとしてた。


あたし自身、沙都と離れたくないけど…離れなくちゃならない現実。

だったら…と思った。

だったら、結婚だけでもして…

お互い、離れてても平気。って、自信を持っていれば…と。


だけど…

沙都は一人で何かに納得したのか…

結婚の話はなかったことに…って。


ずるいよ。

一人だけ…平気になるとかさ。

夢が待ってるから?

あたしの事なんて…考えるだけ時間の無駄なの?

…あたしが、さっさと返事しなかったから…?

その間に、沙都…

色々自分で考えて、そう決めたの?

そう思うと、今更自分の気持ちなんて言えない気がした。

待っててって言うのも違う気がする…なんて。

どうして?

待ってて。って。

浮気しないでよ。って。

会いに来てね。って。

なんで…

言ってくれないの…?


プライベートルームで抱き合って。

しばらく会えなくなる沙都の事…

強く抱きしめて…

…沙都は、夢を掴みに行くんだ…

それならせめて…やっぱり…沙都の思うように…って。

自分を納得させようとした。

結婚は…沙都が成功してからでもいい。

うん…そうだよ…


「行って来ます。」

翌日、みんなで空港に行った。

「頑張れよ。」

「応援してるぜ。」

「さっさと売れて帰って来い。」

「設けて向こうに別荘を…」

「それなら海の近くがいいわ。」

「みんな無茶言うなあ。」

みんなで笑って。

沙都も笑顔で。

「紅美ちゃん、メールも電話もするから。」

「…うん。行ってらっしゃい。」

ギュッとされて。

あたしは…かろうじて、笑顔で見送れた。


「あー…行っちゃったね。」

飛び立った飛行機を見て、沙也伽が言った。

あたしの右隣では、ノンくんが無言で空を見て。

「…バカだな。おまえ。」

小さくそう言って…あたしの頭をポンポンとして…歩いて行った。

…なんで?

ノンくん…何か気付いてたの?

あたし、誰にも何も…言ってないのに…


手すりを掴んだ手の上に、頭を乗せると…涙が出た。

「…紅美?」

沙也伽が気付いて背中を摩ってくれたけど。

あたしは…しばらく顔が上げられないままだった。

沙都…

あたし達…大丈夫だよね…?

離れても…

繋がっていられるよね…?



あたしは…

自分でも思ってるよりずっと。

そばに沙都がいないとダメなんだって事に…気付いた。


そして、その事は。

これからの自分の生活に…

大きく影響していった。

35th 完

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一旦終わらせて下さい^^;

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