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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/04 20:30:36

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明日渡米する僕は…

勘当されたとは言え、荷物をまとめなくちゃ…と、家に戻った。

ここ数日は、曽根さんちにお世話になったり…

それから、事務所に行って、色んな人に挨拶して…

中には、嫌味を言う人もいたし、頑張れって…たぶん口だけで言ってくる人もいた。


針のむしろって、こういう事を言うんだなあ…なんて、ちょっと笑った。

僕は、自分の夢を見付けただけなのに…

何だかな…


でも、この方法が正しいとも言えないし、仕方ないんだよね。

今まで一緒に頑張って来た仲間を裏切って。

僕は…グレイスが見付けてくれた夢に乗っかるわけだし。


みんなにも、ちゃんと相談するべきだったのに、しなかった。

反対される。

そう思ったら、言えなかった。

…もし、自分がそうされたら…って思うと、反省しかないんだけど…


曽根さんちにお邪魔した翌日、高原さんに会いに行った。

グレイスから聞いた。

僕をソロデビューさせていいかって、まず高原さんに連絡したら。

自信があるなら任せる。って言われた…って。


高原さん、僕の歌も聴いてないのに、グレイスに一任しちゃうって…どこまでグレイスの事信用してるんだろって思ったし…

DANGERの事は…いいの?って思った。

だけど高原さんはあっさり『ビジネスってそういうもんだからなー』って。

だけど…って渋る僕に。

『そんなにDANGERが気になるなら、どうしてソロの話を受けた?中途半端な気持ちなら辞めろ。』

って、ピシャリ。


…うん。

そうだよね…

中途半端な気持ちで動いちゃ…

誰に対しても失礼だよ。


「沙都。」

荷物をまとめてると、開けたままにしてるドアをノックしながら…父さんが入って来た。

「……」

バツが悪くて無言のままでいると。

「…殴って悪かったな。」

意外にも…父さんは、僕の肩を抱き寄せて言った。

「…勝手に決めた僕が悪いから…」

僕が小さくそう言うと。

「…おまえは…俺の自慢の息子だ。」

父さんは…僕をギュッと抱きしめて。

「頭は悪いけど、素直で純粋で…誰からも愛されて…本当に、自慢の息子なんだ。」

そう言ってくれた。

父さんの声を聞いてると…涙が出て来て。

ああ…僕、なんか……

やっちゃったなあ…って思ってしまった。


「ごめん…父さん…」

父さんの肩に頭を乗せて、泣いてしまった。

恥ずかしいな。

もう大人なのに…

「…ソロデビュー、成功するといいな。」

「…ほんとに…?」

「ああ。朝霧家にはバンドマンしかいないから…ちょっと色々戸惑ったが…おまえがやりたいと思って行くんだ。応援する。」

「父さん…」

「今夜、みんなの前で歌ってくれないか?おまえの歌を知らないまま送り出すのは悔やまれる。」

「う…うん…うん…ありがと…」


涙が止まらなかった。

僕は、みんなを裏切ったのに…


絶対…成功してみせる。


僕の中で、その気持ちが強くなった。

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コメント2

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6580810・08/06

    ヒロさん
    私もどさくさに紛れて光史に抱き付いて泣きたい〜(ノД`)シクシク

  2. ヒロさん(45歳)ID:6580299・08/04

    私が泣く〜〜(T ^ T)

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