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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/04 17:44:04

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「紅美ちゃんに…結婚して…ついて来て欲しいって言ったんだ…」

「うんうん。離れるのは嫌だよなあ。」

「だけど…紅美ちゃんは、悩んでる…」

「うんうん。彼女も歌うのが天性だからなあ。」

「もし離れたら…僕の事、好きでいてくれるのかなって不安でさ…」

「うんうん。紅美ちゃんモテるから心配だしな。」

「紅美ちゃんがモテるから心配って言うより…僕が自分に自信を持てないのがいけないんだよね…」

「うんうん。そうか。仕方ないよな。向こうでニカやキリを間近で見てたら、あいつらの男前っぷりには脱帽って感じだったもんな。」

「……」

曽根さんは、僕の意見に『うんうん』って同意してくれて。

だから…つい僕も次々と本音が言えたけど…

海くんとノンくんの男前っぷりには脱帽…って言葉に。

僕は…やっぱ、そこなんだろうな…って自分の器の小ささにうんざりした。


「でもさー。」

曽根さんはグラスにお酒を注ぎながら。

「俺から言わせると、そこにはちゃんと沙都くんも入ってたけどなあ。」

そう言ってニッと笑った。

「え?」

「三人ともタイプの違う男前だよ。沙都くん、二人に全然引けを取ってなかったと思うぜ。」

「僕なんか…全然…」

「そうかなあ。沙都くんと付き合い始めてからの紅美ちゃん、顔付が柔らかくなったと思う。癒されて安心したんじゃないかな。」

「……」

「彼女、俺らの知らない所でずっと闘ってきた感じするじゃん?沙都くんの前だと、そういうのから解放されるんじゃないかな。」

曽根さんの言葉は、すごく嬉しくて…

僕は、ここに来てもう…何度泣いちゃってるだろ。

…弱いな…


「…紅美ちゃんを連れて行くのは…紅美ちゃんにも、ノンくん達にも残酷かな…」

ちびりちびりと飲みながら、僕はDANGERでの楽しかった日々を思い出した。

恋のライバルでもあったはずのノンくんは…

全然そういう顔をせず、僕に花を持たせてくれたり…

なんで?って思ってたけど…

ノンくんは、解ってたのかもしれない。

ノンくんがそうするより、僕がそうした方が。

紅美ちゃんにとっては癒しだ。って。


僕と紅美ちゃんには歴史がある。

それだけ…紅美ちゃんは僕に心を開いてくれる。

…歴史…


今、何か少し…引っかかった。


紅美ちゃんと僕には…歴史があって。

常にそこにいたから…

紅美ちゃんが僕に癒されるのは、当然かもしれない。

僕だって、紅美ちゃんがいてくれるのが当たり前みたいな生活をしてたから…

視界に紅美ちゃんがいないと、不安だ。


…それは、愛?

愛なのかな…?


…習慣…


じゃない…よね…?

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