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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/04 08:46:55

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「華音。」

大晦日。

事務所から帰った後、ばーちゃんと窓拭きをしてると、親父が険しい顔で帰って来た。

「あ?」

「おまえ…DANGERはこれから先、どうするつもりだ?」

「…は?」

親父は…何かイラついてるのか…

腕組みをしたかと思うと、前髪をかきあげて。

「…くそっ…」

小さくだけど、そう言ったり…

「…千里さん、何かあったの?」

ばーちゃんが問いかけると。

「…アメリカデビューは、間違いだったかもしれない。」

親父はそんな事を言った。

「…間違いって何だよ。俺ら、一応課題クリアだろ?」

雑巾片手に立ち上がって。

少しムカついたもんだから…口調も柔らかくはなかった。

すると、親父は斜に構えて。

「おまえら…向こうで何してやがった。」

低い声で言った。

「…何の事だよ。」

「グレイスに何か聞いたんじゃないのか?」

「は?」

「華音には言った。ってグレイスは言ってる。」

「……」

まさか…

おい…

嘘だろ…

俺は、血の気が引いて行く気がした。


「いや…聞いたけど…まさか…」

俺が狼狽えると。

そばにいたばーちゃんが。

「…話が見えないけど…何か大変な事があったの…?」

親父に問いかけた。

「…DANGER、続けるなら…」

「……」

「DEEBEEみたいに、メンバー探さないとな。」

親父はそうとだけ言って…歩いて行った。

…嘘だろ…

「…華音…?」

「…ばーちゃん…信じられない事が起きたら…どうするもんかな。」

俺が小さく問いかけると。

「え?…んー…確かめる…わね。」

「…そうだよな…」


グレイスから言われたのは…

沙都に。

ソロデビューの話を持ちかけた。って事だった。


その時俺は。

何冗談を。って気持ちと…

カプリでの沙都の歌を聴いて、イケる。と思ったグレイスを。

デキる女だ。

とも思った。

だが…

まず、沙都が受けない。

そう思った。

実際、グレイスが沙都に打診すると、沙都は断ったと言っていた。


だが…

グレイスは、諦めてなかった。


『DANGERが帰国しても、沙都はアメリカに残して欲しい』

と、何度も言って来た。

本人の意思次第だろ。と何度も言った。

もちろん…沙都にはその気はなかっただろうし。

俺も、そう信じていた。


沙都は、俺と同じで…

紅美の声を一番綺麗に、カッコよく響かせるために弾いている。

自分が一番になるためじゃない。


なのに…


「…沙都。話がある。」

沙都に電話をした。

電話の向こうの沙都は…

『…なんだ…ノンくん、知ってたんだ…』



信じられない言葉を言った。

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