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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/04 07:33:48

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「紅美と沙都?」

「うん。」

「……」

「驚いたでしょ。」

「ああ……って、驚かねーっつーの。」

あたしは帰国してすぐ、希世に沙都と紅美の事を話した。

ビックリするだろうと思ったけど…

希世は全然驚かなかった…!!

なんでー!?

あたし、大スクープって思ってたのに!!


「だいたい、俺、ずーっと紅美と沙都は付き合い続けてるんだと思ってたし。何、あいつら途中別れてたんだ?」

…あ。

そっか。

そうだよね。

紅美が先生と何かあったとか。

ノンくんが参戦して、三人が紅美を奪い合ったとか。

そんなの…

誰も知らないよね…!!


あー!!なんだ!!

つまんなーい!!

みんなに言っちゃえば良かったよ!!


「それより…頑張ったな、沙也伽。」

希世は突然…真顔。

「…え?」

「アメリカデビューなんてさ…なかなかできるもんじゃないぜ?」

「……希世。」

そうだ…

あたし、旦那を差し置いてアメリカデビューだよ。

しかも…

希世のバンドは、その間に…

メンバー交代を余儀なくされる事態に。


「…DEEBEE、大丈夫?」

少し遠慮がちに問いかけると。

「平気平気。一人抜けたぐらいで潰れやしないさ。」

希世はのんきそうに言ったけど…

でも、辛いよね…

ずっと、辛い時期も一緒に乗り越えてきたメンバーだもん…

「でも…少し堪えた…。」

珍しく…希世が弱音を言った。

あたしは希世に手を伸ばして…頭を抱き寄せる。

「…ごめんね…そんな時にあたし…向こうで青春してて。」

「…青春してたのか。」

「うん。すごく。」

「…ま、楽しかったならいいよ。帰ったらおまえには仕事の上に育児もついてくるし…」

「あたしが帰ったからって、怠けないでね。」

「もちろん。」

とは言いながら…

あたし達は同居してるから、普通の夫婦の子育てよりはずーーーっと楽ちん。

だって、朝霧家…

みんなすごく協力的だもん。


「…浮気しなかった?」

「するかよ。」

「ほんとに?」

「疑ってんのか?」

「ジャケットのポケットに、電話番号書いた紙が入ってた。」

「えっ!!」

あたしはカマをかけただけなのに。

希世は大きな声でそう言うと。

「あっあああああれは、違うんだ!!」

あたしから離れて…慌ててる。

…こいつ…

浮気しやがったな…!?

「希世…」

「違う!!ちょっと…ちょっと付き合いで…」

「何の付き合いよ。」

「その…」

ゴクン。

希世は生唾を飲む音を部屋に響かせて。

「その…しゃ…社会勉強のために、行っただけで…」

狼狽えた。

「行った?どこへ。」

「……」

「希世。」

あたしがすごむと。

「…風俗…」

希世は小さくつぶやいた。

「……あんたとは一生寝ない。」

「沙也伽!!悪かった!!でも聞いてくれ!俺はやめとこうって言ったんだ。だけどあいつがどうしても社会勉強のためにって言うし、おまえはアメリカだし、俺も寂しくてついって言うか、でも全然気持ち良くなくてやっぱおまえじゃないとダメだって、でも俺も男だから仕方なくその」

「うるさい。」

希世の言葉、途中で遮る。


本当は、そんなに腹は立ってない。

だって、あたしも…風俗じゃあないけどさ。

男前に囲まれて、旅したりパーティーしたり、飲んだりしてたわけだし。

だけど、またみんなで遊びに行ったりしたいから、これは希世の弱みとして掴んでおこう♡

希世、愛してる♡

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