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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/04 06:33:27

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「紅美。」

帰国して迎えた大晦日。

事務所の帰りに一人で歩いてると…声をかけられた。

「空ちゃん。」

振り返ると、空ちゃんがいた。

「元気?」

「うん。」

「その後、貧血は?」

「大丈夫。ちゃんと平均値。」

「そ、良かった。」

空ちゃんは何かの買い物の帰りだったのか、紙袋をたくさん持ってる。

「少し持とうか?」

「ううん。その先に車停めてるから。乗って帰る?」

「あっ、ラッキー。ありがと。」


そんなこんなで、空ちゃんの車に乗せてもらって。

ついでに…マンションにもお邪魔する事にした。

何でも、空ちゃんは生まれて初めて、御節作りにチャレンジするそうで。

今日はその買い出しに行ってたらしい。

空ちゃんが御節作りかー。

やっぱり奥さんは違うなあ。

泉ちゃんよりは料理してたと思うけど、二階堂姉妹は家事より仕事のイメージの方が強い。


「ただいま。」

「お邪魔しまーす。」

ひろーい玄関に入ると。

「おかえりー…え、紅美?」

夕夏を抱っこした、わっちゃんが出迎えてくれた。

「わー…わっちゃんが子育てしてる…」

当然なんだけど、何となく…見慣れない光景に小さく笑ってしまった。

「当たり前だろ?」

当たり前には思えないけど…

まあ、良かったよ…

ちゃんと子育てに参加してて。


「二月からアメリカに単身赴任なの。」

キッチンに紙袋を運びながら、空ちゃんが言った。

「えっ?誰が?」

「わっちゃん。だから、今のうちにベタベタしとかなきゃね。」

「あー行きたくなーい。」

「パパ、頑張って。」

そっか…

日本でも色々状況は変わってるよね…

実際、もめてるって聞いてたDEEBEEは…

サポートを頼むんじゃなくて…正式メンバー探しが始まりそうだ。


「…紅美、綺麗になったな。」

「え?」

空ちゃんを手伝って食材を出してると、いきなりわっちゃんに言われた。

…確か、海くんと付き合い始めた頃にも、そんな事言われたよな…

…鋭い。

「誰かとどうにか始まった?」

空ちゃんにも顔を覗き込まれた。

「始まったって言うか…」

別に…もう言ってもいいんだよね?


旅の二日目の夜…

沙都はあたしを抱いて、そのまま朝まで部屋に居た。

沙也伽は…ちゃんと男性陣がいいようにしてくれてたみたいで。

沙都が部屋に戻った後で、沙也伽も戻って来て。


「まあ、あんたが幸せならあたしはいいけどね。」

って、目を細くして笑った。


あの家での最後の夜も…

クリスマスパーティーで、沙都はあたしのそばにいて腰を抱き寄せてたし…

もう、バレバレだよね。

いいんだよね。


「…沙都と…付き合うって言うと…今更だけど…」

あたしがしどろもどろに答えると。

「えっ!?」

空ちゃんが、予想以上に驚いた。

「な…何?」

「いや…なんか、ちょっと…予想外な気もして。」

「そう…?」

「まあ、沙都なら間違いないだろ。昔から紅美にくっついて歩いてたんだ。紅美の事をよく分かってる。」

わっちゃんがそう言って。

「うん…そうだよね。うん。ほんとだ。」

空ちゃんは、笑顔であたしに言った。

「良かった…紅美が幸せそうで。」

「…ありがと。」

海くんとの時…みんなに心配をかけた。

今度は…

沙都とは…

ちゃんと、笑い合っていきたい。

…結婚は…

全然頭にないけど…

でも、いつか。

タイミングが来たら。

沙都と…

そうなりたいな…

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コメント2

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6580811・08/06

    カオリさん
    このままでいきませんでしたね( ´Д` )
    彼女もまた、謎の存在です。

  2. カオリさん(47歳)ID:6579962・08/04

    グレイスが気になる。
    このままでいかない気がする。

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