ブログランキング7

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 1706
  • 読者 581
  • 昨日のアクセス数 28629

テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/03 11:46:49

  • 72
  • 0

せっかく綺麗にしてるのに。

あたしを囲んでるのは、知らない人ばかり。


…沙也伽に、今は決めなくていいんじゃない?って言われたけど。

あたしの中では…

沙都。

そう…決めて…ううん、決めかけてる…のかな。


ただ、沙都の言う『誰にも言わないで』が引っかかり過ぎて。

なぜか、素直になれない。

…気持ちを口にすれば、違うのかな。

沙都に…

あんたの事、好き。って。


その沙都は、さっきまで女の人に囲まれてた。

今は…

海くんと一緒に、壁際にいる。

ノンくんは…沙也伽と。

…最近、あのツーショット多いな…って、何で気にするの?あたし。


「はーい、ちょっとごめんなさいよ~。」

突然、曽根さんがそう言って輪の中に入って来て。

「この子は忙しいんだから、こんなに同じところで引き留めちゃダメですよー。」

なんて言いながら、あたしの腕を取った。

「え?」

「せっかくドレスアップしてんのに、なんでうちのいい男達の所にいてくれないかな。」

「……」

キョトンとして、曽根さんを見た。

「ニカもキリも沙都くんも、君と一緒にいたいって思ってるはずなのに。君は空気読めない、男どもは意気地なし…困ったもんだね。」

な…

いや…図星…かも。

空気、読めてない。

あたし。


「はーい、ただいま戻りましたー。」

曽根さんがそう言ってあたしを壁際に連れ戻すと。

「気安く触るな。」

沙也伽の隣に居たノンくんが、曽根さんの手をあたしの腕から振り払った。

「いてっ!!何すんだよ!!救って来たのに!!」

「紅美、曽根菌が繁殖する前に洗って来い。」

「あはは、酷いなあ、ノンくん。」

「ねえ、あそこのテーブルに美味しそうな物があるよ。」

「どれどれ。行ってみるか。」

「曽根菌て!!」

「まだ言ってる。」

「あはは。」

…楽しい。

こうなると…

誰か。って決めるなんて、バカらしく思える。

あたしは、みんなが好き。って事にして…

都合のいいように甘えたいって思ってしまう。


だけど…

本当に疲れたり、悲しい時。

今は…沙都に癒されたいって思ってる自分がいる。


「…紅美ちゃん。」

料理のあるテーブルに行くと、隣に沙都が来た。

のっぽの沙都は、ヒールを履いたあたしよりも、まだ目線が高い。

「綺麗だ…」

「…ありがと。」

腰に手が回って来て…少しドキドキした。

一応…みんなの視線が気になったけど。

沙都に連れられて…あたし達はバルコニーに出た。


「…綺麗過ぎて、ちゃんと見れないや。」

沙都はあたしの髪の毛を耳にかけながら…見つめたり、目を逸らしたり。

「バカ…」

「ほんと…綺麗だ。」

「…沙都も、カッコいい。」

「ほんと?」

「うん。」

「……紅美ちゃん。」

唇が…近付いて。

あたしは、今しかないと思って。

「沙都…」

「ん?」

「…好き…」

小さくつぶやいた。

「……え…」

だけど。

沙都の反応は…


あたしが思ってたのとは…

違ってた。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

8/18 編集部Pick up!!

  1. 「17歳下の妹」が大好きな彼氏
  2. 未婚なら複数交際するのはありか
  3. 3年も不倫続ける姉を説得したい

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3