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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/08/03 08:19:23

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ドレスを選んだ後、街に繰り出した。

美術館に行って、それから少し郊外にまで足を伸ばした。

先生は仕事で来た事があるとかで、その辺の道にも詳しかった。

すごいなあ…。

何だかよく分かんないけど、晴れた日には絶景が見えるという谷に行ってみたけど、残念ながら雨男の曽根さんのせいで、天気はイマイチだった。

「俺のせいかよ!!」

って曽根さんは言ったけど。

雨が降らないだけ良かったよ…

非力な雨男。


『入っていいか?』

帰ってドレスに着替えてると、ドアの外からノンくんの声。

「えっ、何しに来たのよ。」

『品定め。』

「何それ。要らない。帰ってー。」

『嘘だよ。髪の毛セットしてやるから入れろ。』

…この男は…

ほんと、どこまでも器用だ。

ドアを開けると…

「はっ…」

「何だよ。」

「いや…ノンくん、男前だよ…」

スーツ姿のノンくん…いや~…これ、本気でカッコいいやつだ!!

あたし、紅美の女具合に見惚れてたけど…

これは…

男性陣も楽しみ!!


「紅美は。」

「今シャワー中。」

「じゃ、先に沙也伽やっとこ。ほら、座れ。」

言われた通り、ドレッサーの前に座る。


「…それにしても、聞いてたけど珍しい色選んだな。」

ノンくんが、あたしを見下ろして言った。

「紅美が選んだの。」

「じゃ間違いねーな。」

「そう?」

「紅美、おまえの事大好きだからなー。」

「……」


ノンくん…

本当は、紅美の事…大好きなのに。

なんで我慢してんの?

こうやって、普通の顔して。

あたしにも紅美にも、同じぐらい優しくするなんてさ…

バカだよ。


「えっ、何それ。作ったの?」

あたしの髪の毛をクルクルと巻いたりピンで留めたりして。

「谷に行った時、紅美からドレスの色聞いてたから。」

そう言って、ノンくんはあたしの髪の毛に、アイビーで作った髪飾りをつけた。

「…ギタリストにしておくのがもったいない。」

「…不本意だが、褒め言葉として受け取ってやる。」

いやー…

本当…こんなに器用なのに。

恋には不器用なんて…残念過ぎる…


「あっ、紅美が裸で出て来ちゃう。言わなきゃ。」

あたしがバスルームに向かおうとすると。

「俺はそれでも構わねーけどな。」

ニヤニヤなノンくん。

…はあ。

あんた、覚えてないからだろうけど…

あたしには、何言っても空しく聞こえるよ…

あの酔い潰れた日…

ノンくん…あんた…

「あー、サッパリした。」

「あ。」

「お。」

「……えっ。」

言いに行くのが遅かった。

紅美は裸でバスルームから出て来て。

「なんっ…なんでここにいるのよーーーーっ!!」

ノンくんに、その辺にある物全部を投げつけた。

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